睡眠ゲームアプリ『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』のローンチを記念したイベント『FUN SLEEP SUMMIT〜睡眠をもっと楽しみに〜』が、2023年7月19日に開催された。
『ポケモンスリープ』の開発経緯や遊び方の紹介をするとともに、配信日が2023年7月20日に決まったことを発表。また、ゲストにYouTuberのHIKAKINさん、元サッカー日本女子代表選手の丸山桂里奈さん、お笑いコンビ「錦鯉」の長谷川雅紀さんと渡辺隆さんを招き、トークセッションを行った。記事では、イベントの様子をレポートする。
『ポケモンスリープ』は、「睡眠のエンタメ化」を目指して開発された基本プレイ無料のゲーム。夜、アプリを起動した状態でスマートフォンを枕元に置いて眠ると、翌朝さまざまなポケモンがカビゴンのもとに集まってくる。それらのポケモンの寝顔を観察し、「ポケモン寝顔図鑑」の完成を目指す。睡眠計測ツールとしての機能もあるため、自身の睡眠状態の分析も可能だ。
イベントでは、まず株式会社ポケモン 代表取締役の最高執行責任者 宇都宮崇人氏が登壇。「我々は、人々の日常生活における基本動作や行動に着目し、エンターテインメントの力でそれらを豊かなものに変えるお手伝いをしたいと考えています。歩くことをテーマにした『ポケモンGO』は全世界累計10億ダウンロードを突破。外歩きをしながらポケモンを見つける喜びや驚きを体験していただきました」と、従来のゲームの枠組みとらわれず、新たな視点で楽しむコンテンツを提供してきたことを改めて説明する。
そんなポケモンが次に注目したのが「睡眠」だ。経済協力開発機構(OECD)の21年版調査では、日本人の平均睡眠時間が7時間22分と加盟国30カ国のうち最下位を記録したほか、ポケモンが独自に行った調査では、「睡眠は義務」であると捉えている人が多いことがわかった。そこで、「睡眠を楽しむ」という新たな価値を生み出すべく『ポケモンスリープ』の開発を決めたという。
続いて、株式会社ポケモン アプリ開発担当の首藤まり江氏がアプリの概要を説明した。ゲームでは、日中にカビゴンを育て、夜に睡眠計測を行い、朝にポケモンの寝顔リサーチを行う。これを1週間繰り返し、毎週月曜日にほかのカビゴンと新たなリサーチを開始する。
カビゴンが育つにつれ、「カビゴンエナジー」と呼ばれる数値が増加。プレイヤーの睡眠時間を数値化した「睡眠スコア」とカビゴンのエナジーをかけ合わせた「ねむけパワー」の大きさで、朝集まるポケモンの数や寝顔が変わってくる。エナジーは蓄積されていくので、週末のほうがより多くのポケモンが集まりやすく、より珍しい寝顔が見られるチャンスだ。
自分の睡眠状態は「うとうとタイプ」「すやすやタイプ」「ぐっすりタイプ」に分類され、同じ睡眠タイプのポケモンが集まってくる。また、睡眠時間や睡眠の深さを表すグラフ、睡眠時の音声などを記録してくれるうえ、1週間測定を行うと、睡眠の規則正しさも評価してくれる。
アプリを先行体験したゲストのトークセッションも
イベントでゲストとして登場したのは、YouTuberのHIKAKINさん、元サッカー日本女子代表選手の丸山桂里奈さん、お笑いコンビ「錦鯉」の長谷川雅紀さんと渡辺隆さん。それぞれ『ポケモンスリープ』を先行プレイしており、ゲームに触れた感想や睡眠のこだわりなどについてのトークセッションを行った。
登場とともに大きな声で「こーんにーちはー!」とお馴染みのあいさつをした長谷川さんは、ゲームについて「新しい感覚ですね。寝ている間に、こうしようとか考えていないけど、そうなっているっていう、あのー」と感想を説明するが、「よくわからねぇよ」と渡辺さんからツッコミを受ける。それでも「寝ている間に、ポケモンが集まってきていて、びっくりしますよ。僕だってびっくりしたんですから」と、ゲームのおもしろさを必死に伝えていた。
続いて、実際にゲストが先行プレイで測定した睡眠データを公開。渡辺さんの1日の睡眠時間は4時間15分。朝早いロケのときだったからか起床時刻は4時11分だった。「自分でも深く眠れてないイメージがある」と話しており、睡眠タイプは「うとうとタイプ」を判定されていた。
長谷川さんの睡眠時間は2時間33分とかなり短めだったものの、睡眠は深く「ぐっすりタイプ」と判定された。さらに、寝つくまでの時間が5分と、すぐに眠れていることもわかった。
丸山さんの睡眠時間は4時間18分。「アスリート時代は睡眠をすごく大事にしていました。いまは子育てでなかなか眠れないんですけど、寝る時間を設定するので、眠る意識ができようになりました。グラフもわかりやすいです」とアプリの効果を話す。
HIKAKINさんは1週間の睡眠評価を公開。睡眠の規則性評価は「A」と高かったが、睡眠時間は2時間3分や2時間40分と全体的に短い日が多い。「もっと寝ていると思っていたんですけど、寝つくまでに時間がかかっていたことに気づけました。6時間寝たいですね」と反省していた。
また、ゲストの発見したポケモンの寝顔も紹介。ゲームでは、毎朝お気に入りの寝顔を1枚撮影して登録できるようになっており、タマザラシやアーボ、ヤドンなどの写真を見ながら、「タマザラシが長谷川さんに似ている」など、トークに花を咲かせた。なお、HIKAKINさんは、マンキーの色違いを見つけたという。
ゲームを振り返ったあとは、それぞれの睡眠ルーティンを紹介した。丸山さんは「耳を温めながら、羊ではなくワニを数える」ことで、HIKAKINさんは「キンキンに冷えたノンアルコールビールを飲む」こと。凍るか凍らないかギリギリくらいまで冷やしてから飲むのがこだわりと話す。
渡辺さんは「裸で寝る」こと。素肌とシーツの触れ合う感覚が好きらしく、冬でも起きたら裸になっているそう。突然の来客には「居留守を使うこともある」と答えていた。長谷川さんは「テレビを見ながら寝落ち」すること。いつも寝ようと思って寝ているわけではなく、何度も起きてしまうのだとか。そのため「明るくても全然眠れる」と話していた。
なお、『ポケモンスリープ』と「GELATO PIQUE(ジェラートピケ)」がコラボしたルームウェア、寝具、「ピルクルミラクルケアPokémon Sleepパッケージ」、昭和西川のコラボ寝具なども展開予定。会場にもいくつかサンプルが展示されていた。