ソニーは7月12日、フルサイズ対応の望遠ズームレンズ「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」を発表した。開放F4通しの“小三元”望遠ズームレンズで、従来モデルよりも長さを抑えて小型軽量化を図りつつ、描写性能を高めた。「Macro」の名称の通り、近接撮影性能も大幅に高めている。テレコンにも対応した。付加価値を高めた新世代の望遠ズームとして、動画撮影層にも売り込む。

価格はオープンで、予想実売価格は25万円前後。発売は7月28日。

  • 小三元の望遠ズームがここまでコンパクトになった! 大三元ユーザーも思わず気になる「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」が登場した

2014年発売の「FE 70-200mm F4 G OSS」の改良版。おもな改良点は以下の通り。

  • 最新の光学技術で描写性能を向上
  • 近接撮影性能を強化(最短撮影距離は0.26~0.42m、最大撮影倍率は0.5倍)
  • 1.4倍と2倍のテレコンバーターに対応
  • AFシステムを改良、動画に最適化
  • ズーム方式を繰り出し式に変更
  • レンズコーティングをフッ素コーティングに変更
  • 全長を約26mm、重さを約46g削減
  • I型と比べて長さは26mm短くなった。数字よりもグッとコンパクトに感じる

本体サイズは、従来モデルと比べて長さが26mm短くなり、見た目でも分かるほどコンパクトになった。ただ、従来モデルはインナーズームだったのに対し、II型繰り出し式ズームとなっている。重さは46g軽くなった。

  • 左側面にはさまざまなスイッチを省略せず配置

  • ズームロック機構も備える

  • α7R Vに装着したところ。レンズのサイズ感は24-70mm GMに近い印象だ

  • ワイド端時

  • テレ端時。先端がかなり伸びる

  • 新しいFE 70-200mm F4 Macro G OSS II(左)と従来モデルのFE 70-200mm F4 G OSS(右)。長さの違いは一目瞭然だ

注目すべき改良点が近接撮影性能。最短撮影距離は0.26m(ワイド端)~0.42m(テレ端)、最大撮影倍率は0.5倍(ズーム全域)と、1m(ワイド端)~1.5m(テレ端)、0.13倍だった従来モデルから大幅に改良された。

  • 近接撮影性能も注目だ

AFまわりは、オートフォーカス用のモーターをXDリニアモーターに変更するなどして、AF速度を従来モデルから約20%向上した。α1の30コマ/秒の高速連写にも対応する。動体への追従性能も従来モデル比で2倍に向上させた。ブリージング抑制も備わり、動画撮影にも向く設計とした。

  • ブリージング抑制も図り、動画撮影にも向く設計とした