電動モビリティシェアリングサービス「LUUP」を展開するLuupは、7月1日から施行された改正道路交通法にあわせ、渋谷区・渋谷警察と共同で新交通ルールの啓発イベントを開催しました。会場となった渋谷区にあるMIYASHITA PARK(以下、宮下パーク)には、200台の電動キックボードと安全啓発のパネルが4日まで展示されます。

  • 通行者に改正道路交通法に関する啓発チラシを配る渋谷警察

改正道路交通法の施行によって、電動キックボードは7月1日以降、「特定小型原動機付自転車」という新たな枠組みに位置付けられます。改正道路交通法の概要、そしてLUUPにおける利用ルールの変更については、別記事「改正道交法で電動モビリティシェア「LUUP」の利用は何が変わる?」をぜひご参照ください。

Luupでは、施行日である7月1日に渋谷区・渋谷警察と共同で啓発イベントを開催。同社は「施行日初日に開催する啓発イベントは、LUUPの利用者ではない多くの方々も含めて“交通ルールが変わったこと”を伝える重要な機会」だとしました。

  • 宮下パークに展示された、LUUPの電動キックボード。いずれも改正道交法にあわせた新型車両です

正しい乗り方、安全啓発を徹底したい

イベントに出席したLuup代表の岡井大輝氏は、「新ルールは一般の方々に向けた安全啓発が必要になってくる」とコメント。

「今回のような大きな法改正は、約30年前となる電動アシスト自転車関連の改正以来。電動キックボードや電動アシスト自転車の正しい乗り方、安全啓発をいっそう徹底して行きたい」と、安全性への意識を語りました。

Luupでは、特定小型原動機付自転車も電動自転車と同じく、ヘルメットの着用が努力義務となることを受け、独自デザインの折りたたみ式ヘルメットを開発していることも発表。折りたたむと鞄に入れて持ち運べる、シンプルなデザインだといいます。

  • Luup代表の岡井大輝氏

また、岡井氏は電動キックボードの強みとして、「近距離を移動するときの利便性」のほか、その安全性にも言及。現在は実現できていないものの、今後GPSの精度が上がっていった場合「歩道を検知して自動で速度を落としたり、危ない場所に入る際にアラートを鳴らしたりしたり、といったことができるようになる。位置情報を使ったジオフェンシング(仮想的な境界)を活用した技術も取り入れていけるのでは」と展望を話しました。

200台の電動キックボードが宮下パークにずらり

イベントに登壇した渋谷区 土木部交通政策課長の吉武成寛氏は、一般利用者へ車両走行についての新ルールを周知する必要性を説明。「渋谷では今回の電動キックボードに限らず、新しい技術を搭載した製品、それに対応する交通ルールを今後も発信していくことが重要だ。今回でいえば、歩道走行や速度規制などの新ルールを周知する必要がある」と強調しました。

Luupでは今後、全国の主要エリアで順次、安全講習会や啓発活動を行う予定です。今回の宮下パークでは7月4日まで、約200台の電動キックボードと安全啓発のパネル展示を実施(ただし宮下パークでは電動キックボードが乗車禁止のため周知用の展示のみとなります)。

ずらりと並ぶ電動キックボードは、改正道路交通法に則した新型車両でした。このほかイベントでは、渋谷警察が新交通ルールの安全啓発チラシや、Luupの利用ガイドを通行者に説明しながら配布。

渋谷警察は、「今年7月1日から道路交通法が改正されます。国民の皆様が電動キックボードを利用して安心・安全に、そして便利で快適な交通社会を実現できればと思っています」と呼びかけていました。

  • 渋谷区 土木部交通政策課長の吉武成寛氏

  • 雨の中、警視庁のシンボルマスコット・ピーポくんも登場

  • 左から順にピーポくん、渋谷警察、Luup代表の岡井大輝氏、渋谷区 土木部交通政策課長の吉武成寛氏

  • 宮下パークを通行する人に、新交通ルールを紹介するチラシを配布

  • ずらりと並んだLUUPの新型電動キックボード。ここでは乗車できないのが残念です

  • 電動キックボードとともに掲示された啓発パネル

  • Luupでは、電動キックボードの走行場所を基本は車道とし、時速6km/h以下かつ、自転車走行に対応する歩道での走行はあくまで「緊急避難」と位置付けます