電車やバスといった公共交通機関に乗るとき便利な「交通系ICカード」。iPhone/Apple Payでは最初にSuicaがサポートされ、その後PASMOが追加、2023年6月には「ICOCA」も利用できるようになりました。クレジットカードを登録しておけば、近くに入金端末がないときや現金の持ち合わせがないときにもチャージできるので、利便性が大幅にアップします。

そのICOCAをiPhoneで使うには、iOS 16.0以降のシステムが動作するiPhone 8/8 Plus以降が必要です。Suicaの動作条件はiPhone 7/7 Plus以降ですから、ICOCAのほうが条件としては厳しいということになります。

なお、ICOCAを発行するJR西日本のエリア内では、交通系ICカードの全国相互利用サービスにより、SuicaやPASMO、TOICAといった他社発行の交通系ICカードも利用できます。公共交通機関だけでなく、コンビニエンスストアなど店舗での支払いについても同様です。チャージ限度額も2万円で変わりません。だからほかの交通系ICカードをWalletアプリに登録済であれば、これまでどおりそれでやり繰りできてしまいます。

とはいえ、ポイントサービスのメリットは無視できません。ICOCAを利用すれば、JR西日本ICOCAエリア内における乗車や一部ICOCA加盟店での支払いでICOCAポイントが貯まります。チャージ金額をJ-WESTカードで支払えば「WESTERポイント」も貯まります。ICOCAエリア内ではSuicaやPASMOで乗車してもポイントは貯まらず、オートチャージ機能も使えませんから、西日本在住ならiPhoneでICOCAを使うメリットは少なくなさそうです。

  • iPhoneで「ICOCA」を使うメリットは?