インターネット広告会社・アップデイトは、全国のZ世代を対象に実施した「テレビの使用に関する実態調査」の結果を公開した。その結果によると、Z世代の約4人に1人が自宅にテレビを所有していないことが明らかとなった。この結果がネットで「見たいものがない」「TVerで十分だからなあ」などと話題となっている。

  • Z世代、4人に1人が「テレビなし」 - ネット「見たい番組ないし」「ゲームと映画以外に使い道あるの?」

    Z世代の「テレビ使用に関する実態調査」(otalab調べ)

本調査は、同社の運営するゲーム・アニメ・漫画のサブカルメディア「otalab」が今年5月8日~5月12日の期間に実施したもので、実家暮らし以外の全国の18~27歳男女3,153人を対象に、「家にテレビはありますか?」「週にどれぐらいテレビを使用しますか?」などの質問をおこなっている。

結果として、対象者に「あなたの家にテレビはありますか?」と質問したところ、26%が「テレビを置いていない」と回答。約4人に1人が自宅にテレビを所有していないことになる。同社は「『テレビを見る・見ない』以前にテレビの必要性自体を感じていない人もいるということが見受けられた」と分析している。

  • Z世代の4人に1人は、そもそもテレビを持っていない模様(otalab調べ)

さらに詳しい調査を実施すべく、家にテレビ置いていると回答した772人を対象に、「どのようなテレビを使用しているか」と聞いた。45%が「地上波のみ映る」、次いで44%が「地上波とVODサービス(Netflixなどの動画配信サービス)が映る」、4%が「VODサービスのみ映る」と回答した。「地上波とVODサービスがどちらも映る」と「VODサービスのみ映る」の回答をあわせると、50%近くの人がVODサービスの映るテレビを使用しているという実態も明らかになり、テレビでVODサービスを使用することが一般的になってきていることがうかがえる。また、「ほぼ毎日」テレビを使用している人は半分程度であることもわかった。

  • 半数近くが、VODサービスの写るテレビを使用している(otalab調べ)

  • テレビ所持者の半分が「ほぼ毎日」テレビを使用しているが、家にテレビを置きつつ週に1度も「使用しない」という人も8%いた(otalab調べ)

このほか、「あなたがテレビを使う理由は何ですか?」と質問したところ、最も多かったのが296人で「お気に入りの番組や動画を見たいから」、次いで180人で「特定の見てみたい番組や動画があるから」という結果に。この結果に同社は、「Z世代にとってテレビは『見たいものを見るために使用する』というのが主流であり、『なんとなくテレビを見る』というような人の割合は少ないのだということが見受けられた」と分析している。

  • Z世代にとってテレビは「見たいものを見るためのもの」なようだ(otalab調べ)

ネット上では「はっきり言ってTVerで十分だからなあ。見たい番組もそれほどないし…」「テレビってゲームしたり映画みたりする以外に使い道あるの?」「あるけどSwitchプレステ用になってる」「毎日何やってるかわからないテレビよりも自分の好きなのを探せるYouTubeとかになっちゃったなぁ。」「そもそも見たいものがないのです。」「Z世代じゃないけどテレビは基本YouTubeと映画とゲームで半年に1回見るか見ないかになったなー」などの声が寄せられた。