スマートフォンやスマートウォッチなどGPS機能を搭載した機器は、モバイル回線などなんらかの通信手段があるときには他のデバイスから現在地を確認できます。「探す」アプリを利用して紛失したiPhoneを探したり、位置情報を共有している家族のiPhoneを確認したり、といった使い方が典型例です。

他のデバイスから現在地を確認できないようにするには、共有中であれば停止することがもっとも確実な方法ですが、自分から停止したことを相手に気づかれたくない場合もあります。そうであれば、GPS機能を止める、手っ取り早くiPhoneの電源をオフにしてしまう、という手段が頭に浮かぶかもしれません。

しかし、電源をオフにしようとすると、「スライドで電源オフ」ボタンの下に「電源オフのあともiPhoneの所在地は確認可能」という文言が...これは気になりますよね。

iPhoneの一部のモデルは、iOS 15以降、Bluetooth LEやUWB(Ultra Wide Band)など近距離通信に使われるチップを、低電力モードで約5時間動作させることができるようになりました。iPhoneの「探す」機能には、それら近距離通信を利用して現在地を近くのApple製デバイスへ伝える機能があるため、電源をオフにしても「探す」対象となりえます。

バッテリー不足で電源がオフになった場合も同様に、iPhoneは低電力モードで現在地を周囲に伝えます。低電力モードに対応した11シリーズ以降のiPhoneを利用している場合は、注意しましょう。

  • 電源をオフにしてもiPhoneの現在地はわかります