ローランドは、4K対応の業務用AVミキサー「VR-400UHD」を2023年6月下旬に発売する。市場想定価格は990,000円前後。

  • 4K対応の業務用AVミキサー「VR-400UHD」

  • 入出力端子が並ぶリアパネル

「VR-400UHD」は、最大4K/60pの解像度に対応したHDMI入力を7系統備え、最大4つの入力を同時に使用して映像合成できる業務用AVミキサー。7インチのタッチ・モニターを2基搭載し、映像コンテンツをモニタリングして、タッチ操作が行える。デュアル・モードでは、左右のモニターに映像を表示し、出力する映像を個別に操作できるので、複数のディスプレイやステージ用と配信用など異なる出力先に応じて、映像を同時に制御するイベントなどに適している。

  • 企業イベントでの機器の接続例

コントロールパネルには、直感的な操作ができるフェーダーやつまみ、ボタンを配置。パネル右側の、映像を切り替えるシーン/バンク・ボタンでは、トランジションやサイズ変更などが行え、左側のフェーダーやつまみでは音声ミキシングが可能となっている。すべての入力にはスケーラーが内蔵されており、映像フォーマットの変換を気にすることなく、4K/HD、HDR/SDR、Rec.2020/Rec.709のさまざまなデバイスを自由に組み合わせて利用できる。リア・パネルに配置されたUSB Type-Cの4K STREAMING端子はUSB 3.2 Gen 2に対応し、最大4K/30fpsでのライブ配信が行える。

「シーン機能」では、タッチ・モニターまたは専用ボタンを使い、映像レイアウトを作成して呼び出せ、背景レイヤー、ピクチャー・イン・ピクチャー、キー合成などの画面構成も入力映像を見ながらレイアウト、サイズ調整、トリミングなどの編集が可能となっている。

オーディオ部は、マイクプリアンプと48Vファンタム電源対応のXLR/TRSコンボジャック端子を4系統、マイク入力のTRS端子を2系統、RCAピン端子(ステレオ)を2系統装備。EQやダイナミクスの処理はすべての入出力に対応するほか、アンチ・フィードバック、オート・ミキシング、ディエッサー、ノイズ・ゲートなどの機能を搭載している。

サイズ/質量はW436×H137×D279mm/6.8kg。本体のほか、電源コードなどが付属する。