海外出張の機上でiPhoneにダウンロードした映画を楽しんでいたところ、時計を見てからある程度時間が経過したにもかかわらず時計を見たときより前の時間になっていた...などと"時間が飛ぶ"経験をした人は少なくないはず。これは、時間帯/タイムゾーンをまたいだときに起きる現象です。

iPhoneでは、「設定」→「一般」→「日付と時刻」にある「自動設定」スイッチと、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」にある「位置情報サービス」スイッチの両方がオンにされている場合、GPSと通信して位置情報を取得すれば、自動的に現在いるタイムゾーンの時刻に修正されます。インターネット接続は必須でなく、モバイル回線が使えない空の上でも時刻修正は行われます。

この修正は、システム上の時刻情報と時計アプリだけが影響を受けるわけではありません。時間に関する情報を持つほかのアプリも、前述した設定とタイムゾーン変更の検出があれば、突然時間が飛ぶことはありえます。

たとえば、リマインダーに時刻情報を登録していると、その時刻もタイムゾーン変更にあわせて自動修正されます。東京では9時30分を条件にしていたのに、時間差がマイナス1時間の台北に来たら8時30分に変わっていた、といった現象が起こります。

ヘルスケアアプリに含まれる服薬スケジュール機能は、タイムゾーンの変更にあわせ時刻を修正するだけでなく、時刻を修正したことをアプリ画面でユーザに知らせます。服薬のタイミングは健康に影響がおよびかねないため、なかなか親切な機能といえますね。

  • アプリによっては、タイムゾーンの変更にあわせ時刻を修正するだけでなく、ユーザに警告を発します