iPhone間で写真やビデオをやり取りする方法といえば「AirDrop(エアドロップ)」。ワイヤレスなのに設定いらず、自動的に表示された相手のアイコンを選ぶ程度で転送は完了します。データはiPhone間で直接やり取りされるためインターネット接続は不要、パケットを消費しないから通信費の心配もいりません。
だからいつでもどこでも利用したいAirDropですが、利用には条件があります。それは「Wi-Fi」と「Bluetooth」の両方が有効にされていること。どちらか一方がオフにされているとAirDropは機能せず、送信先候補にアイコンとして表示されることもありません。
一方、機内モードは「オンにするとモバイル回線は必ずオフになるけれど、Wi-FiとBluetoothは必ずしもオフにならない」仕様です。かつては航空法の規制によりWi-Fi/Bluetoothもオフにされていましたが、iOS 16の現在は前回機内モードをオンにしていたときの設定が復元されます。
つまり、AirDropは機内モードとは関係なく、Wi-FiとBluetoothの両方がオンになってさえいれば機能します。前回機内モードがオンのとき、Wi-Fi/Bluetoothを個別にオフにしていなければ、AirDropに影響はないはずです。
ということは、AirDropはWi-FiとBluetoothが有効であればどこでも、航空機内や地下鉄トンネル内でも使えるということになります。ファイルを送りたい人物が送信先候補に現れない場合は、自分だけでなく相手のWi-FiとBluetoothの設定を確認してもらいましょう。