協和とパナソニック システムネットワークス開発研究所は6月5日、共同開発した無料スマホ用アプリ「fracora 美肌スキャン」(iOS版)を、6月中に公開すると発表。スマホの撮影でも肌状態の高精度検出を可能にしたもので、肌状態のスコアが低かった点を中心に、AIが肌分析結果に基づき最適なケア方法などを案内する。

  • 肌状態の自己管理をおこなうスマホ向けアプリ「fracora 美肌スキャン」(iOS版)

「美肌スキャン」は、高度な解析技術により肌の状態がスコアで分かるだけでなく、エイジングの状態を分析しわかりやすく表示し、その情報を時系列で見える化して肌状態の変化を数値で管理できるiOS用アプリ。

センシング技術と画像処理技術の活用で、スマホの撮影でも肌状態の高精度検出が可能で、たとえば従来のしわ検出技術では、皮膚科専門医と同基準で、しわとしわの間隔、太さなどを考慮し1本のしわとして検出。

暗い所でも明るい所でも同等の検出結果となるように信号処理を行うほか、肌の撮影時に当該諸条件への適合状況を検出し、一定基準を満たす場合にだけ撮影・分析を可能とし、正確かつ再現性ある肌分析が可能という。

  • 左:美容皮膚科の目視をデジタル化(例:しわ)、右:異なる照明環境下で同一検出(例:シミ)

毛穴/キメ/しわ/小じわ/たるみ/クマ/シミという7つの項目をスコア化し、推定肌年齢を提示するほか、項目ごとに現在の肌状態のレベル感を色のグラデーションで表現し、ケアが必要な部分を濃いブルーから薄いブルーでわかりやすく段階的に表示する。

肌の状態とそのスコアを長期的に時系列に可視化することで、体調や季節の変化による肌のコンディションを把握でき、自身の肌の傾向や変化を知り、対策をおこなうきっかけづくりを可能にするとしている。

さらに、肌状態のスコアが低かった点を中心に、AIが肌分析結果に基づき最適なケア方法とおすすめのフラコラアイテムをレコメンドするということだ。

  • スマホでの撮影だけで肌状態を自動でスコア化。肌変化の傾向やAIによるアドバイスも参照可能