ロジクールは5月31日、PC周辺機器のフラッグシップ「MX」シリーズ新製品として、小型サイズの高性能マウス「MX ANYWHERE 3S」を発表した。6月8日に発売する。価格はオープンで、直販価格はは13,970円。

  • MX ANYWHERE 3S。写真のカラーはグラファイト

MX ANYWHERE 3SはMXシリーズ最上位のコンパクトマウスで、2020年に登場した「MX ANYWHERE 3」の後継機。カラーはグラファイトとペイルグレーの2色展開だ。

MX ANYWHERE 3Sでは、新たに静音クリックボタンを左右に搭載したほか、トラッキングセンサーの解像度を従来の4,000DPIから8,000DPIに向上させた。また、ロジクール初となるマクロ機能「Smart Actions」にも対応する。

クリック音については、MX ANYWHERE 3から大幅に静音化したとし、図書館やオープンスペースでの利用に適するという。また、トラッキングセンサーを8,000DPI解像度とすることで、少ない動きでカーソルを大きく動かせるほか、高解像度ディスプレイで使いやすくなった。

  • カラーはグラファイト(左)とペイルグレー(右)の2色

  • MX ANYWHERE 3Sを上から見たところ。形や素材は基本的にMX ANYWHERE 3と同じだ

  • 左がMX ANYWHERE 3、右がMX ANYWHERE 3S。クリック音はMX ANYWHERE 3と比べるとかなり静かになっているが、MX ANYWHERE 3S単体でみると押し心地を意識してか、ややカチッと音がする(静音スイッチを搭載した、同社のSIGNATURE M550よりは音が鳴る印象)

このほか、PC向けユーティリティ「Logi Options+」に新しく追加されたマクロ機能「Smart Actions」に対応していることも特徴だ。Smart Actionsは既存のMXシリーズを含め、Logi Options+対応デバイスであれば使用できる。

Smart Actionsは、ショートカットやファンクションなど連続する複数のマウス操作・キー操作を一つのボタンに割り当てられるマクロ機能。設定はLogi Options+で行え、例えばデータ入力作業や画像の補正作業などで効率を高められる。自分が作ったマクロをエクスポートしたり、他の人が作ったマクロをインポートしたりすることも可能だ。

  • Logi Options+のSmart Actions画面。あらかじめ操作が決まっているテンプレートを選べる「テンプレート」タブと、自分が取得したマクロを表示する「管理」タブの2つがある。テンプレートの利用以外にも、ゼロから自分で操作を指定することも可能だ。画面は試用版のため、実際のものと異なる可能性がある

  • Smart Actionsでニュース執筆に使うテンプレートを自動で開く設定を作ってみた。トリガーとなるキーやボタンを入力すると、テキストエディタ「秀丸」が開き、執筆者などをの要素を書いたテキストが自動で挿入される、という流れ

本体は手に収まる小型サイズを踏襲し、1秒間に1,000行をスクロールできる「MagSpeed 電磁気スクロールホイール」も引き続き搭載。

MagSpeed 電磁気スクロールホイールは高速で回すと、反動がなく滑らかなフリースピンに自動で切り替わり、ゆっくり回すと振動のある回転に自動で切り替わる、ロジクール独自のホイール機構だ。ホイール下の「モードシフトボタン」を押すことで、ゆっくり回しても反動なく滑らかな回転にすることも可能。なお、チルトには対応しない。

親指側には2ボタンを配置し、左右クリック、ホイールボタン、モードシフトボタンを合わせて計6ボタンを搭載。裏面のボタンで最大3台までの接続先を切り替えられるEasy-Switch機能もサポートする。

充電インタフェースはUSB Type-Cで、本体前面にUSBポートを用意。接続は独自のLogi Bolt USBレシーバーあるいはBluetoothをサポートする。

本体サイズは65×34.4×100.5mm、重さは99g。USB-C充電ケーブル(USB-A to USB-C)や保証書などが付属する。保証期間は2年間。

  • MX ANYWHERE 3S グラファイトの左側面

  • MX ANYWHERE 3S ペイルグレーの左側面

  • MagSpeed 電磁気スクロールホイールと、モードシフトボタン

  • 充電は前面に備えたUSB Type-Cポート経由で行う

  • 実際に使ってみたところ。さほど手が大きくない筆者だがちょうど手に収まるサイズだった

  • 本体裏面。接続は独自のLogi Bolt USBレシーバーか、Bluetoothとなる