AirPlay(エアプレイ)といえば、映像や音楽をテレビやオーディオ機器へ無線伝送する技術のこと。2023年現在は仕様が拡張され「AirPlay2」になりましたが、機能名は「AirPlay」のまま、基本的な使いかたも変わりません。

iPhoneでAirPlayを利用する準備はシンプルです。デバイスはBonjour(ボンジュール、デバイスを自動検出する技術)とBluetooth LEアドバタイズメント、およびピアツーピア検出(AirDropでも利用されているデバイス検出技術)を使い検出されるため、Wi-FiとBluetoothを有効にしておけばOKです。

家庭でAirPlayを利用する場合は、テレビやオーディオ機器など映像/音声データの送信先と同じネットワーク(LAN)に接続していれか、近くに置かれていればよく、ペアリングのような事前設定は特に必要ありません。テレビやオーディオ機器側で機能のオン/オフなどの設定はあるものの、前述したデバイス検出技術により、iPhoneには自動的に認識されます。

しかし、設定アプリを眺めてみると気になる項目が。「設定」→「一般」→「AirPlayとHandOff」画面にある「自動的にTVへAirPlay」項目を開いてみると、そこには「しない」と「確認」、「自動」という選択肢が。「自動」がラクそうな印象ですが、ご近所のテレビへ勝手に映像を送信しそうで不安、という人もいるかもしれません。

結論からいうと、その「自動」を過剰に心配する必要はありません。AirPlayの送信先候補に表示されるデバイスは、同じネットワークに接続されている時点である程度のセキュリティが確保されています(Wi-Fiネットワークはパスワードで保護)。Bluetooth LEアドバタイズメントも、同じ部屋など近くにあるデバイスしか検出しません。それでも気になる場合だけ、「自動的にTVへAirPlay」項目を「しない」か「確認」に変更しておけばいいでしょう。

  • 「自動的にTVへAirPlay」を自動に設定しておいても危険はありません