パナソニック ホームズは5月18日、同社の既築住宅に住んでいる人向けに「リフォーム用全館空調」を発売した。価格は地域、延床面積、間取りにより異なるが、149.6平方メートル・2階建て全館空調が約380万円から(空調+換気リフォーム価格込)、ワンフロア空調のみは約250万円台から。北海道と一部地域を除く全国で展開する。

リフォーム用全館空調は、1階の階段下や、2階の屋根裏へ室内機を設置することで全階・ワンフロアだけの空調を可能にする後付けの全館空調。空調の吹き出し口は、1階の分を床面に、2階の分を天井面に設けることで空気を循環させやすくしている。

空調システムは、廊下・洗面にも吹き出し口を設置して冷暖房された空気が循環しやすくなる、トヨタホームの全館空調システム「スマート・エアーズ」と、HEPAフィルターで浮遊物質の侵入を抑制する、パナソニック ホームズの「エコナビ搭載換気システムHEPA+」を組み合わせた。

  • スマート・エアーズにはヒートショックの原因となる部屋間の温度差を少なくする効果もある

  • 「エコナビ搭載換気システムHEPA+」イメージ

建物内外の温度差を感知して自動で省エネ運転する「エコナビ」機能を搭載。換気にかかる動力負荷をおさえる。また、外気より夏は涼しく、冬は暖かいベース空間(床下)の空気を室内へ給気することで、冷暖房効率をアップさせ、省エネ性能を高めた。

全館空調は部屋ごとにエアコンを設置せずに済み、部屋の見た目がスッキリするメリットもある。なお、空気を循環させて室内の上下温度差を少なくする仕組みのため、特に吹き抜けのある住宅にとって効果的だという。

  • 全館空調のリフォーム機器配置例