折りたたみスマートフォンの新製品が次々と登場しています。2023年5月にはGoogleが「Pixel Fold」を発表しました。また海外では縦折りスタイルのスマートフォンも増えており、それに合わせるように様々なケースが出てきました。
スマートフォンのケースと言えば中国・深センの電脳街には大きなケース問屋ビルが乱立しており、あらゆる機種のものが販売されています。2023年3月末に訪問したところ、縦折りスマートフォンの多種多様なケースが販売されていたので実際にいくつか購入してみました。
縦折りスマートフォンは一般的な大きさのスマートフォンが真ん中から折れ曲がる形状をしています。そのためケースも上蓋側、下蓋側に分かれ、それぞれにかぶせる2つのパーツ構造となります。その構造をうまく活かせば普通のスマートフォンには無いデザインのケースを作ることができます。
縦折り式スマートフォンでグローバルで販売されているモデルはサムスンの「Galaxy Z Flip4」、OPPOの「Find N2 Flip」など。折りたたむとほぼ正方形になることから、上蓋側と下蓋側、それぞれに短いストラップをつけることで、ミニミニサイズのハンドバッグのような見た目になるケースも出ています。このままバッグのように持つのも楽しそうです。
本体を開けばベルトとなるストラップもしなやかに曲がるので干渉せず、そのまま使うことができます。縦折り式のスマートフォンは単体で使っても十分目立つのですが、人に見せたくなるデザインのケースも増えています。
このように本体をぶら下げて持てるようにストラップをつけたケースはかなり多く売られていました。スマートフォンの最新デザインと言える縦折りスマートフォンをあえて見せるように持ち運べるわけです。
布地の素材で全体を覆った落ち着きのあるデザインのケースも買ってみました。下蓋側には大きなリボンのような装飾もついています。普通のスマートフォンではこのようなデザインはちょっと大げさにも見えて似合わないでしょう。
でも縦折りスマートフォンは本体を曲げればコンパクトサイズになるため、たためばこのように派手な装飾は裏側にかくれ、表側はすっきりとした外観となります。
縦折りスマートフォンは他にもファーウェイ、モトローラ、vivoも製品を販売中。中国ではこれら5社が製品を出していることもあって、どの縦折りスマートフォンでも使える汎用ケースのようなものも出てきます。その1つがこちらの写真。とても小さいショルダーバッグだけで外出しているように見えますよね。
ところがこのバッグは縦折りスマートフォンをたためばちょうど入る大きさなのです。普通のスマートフォンはモデルによってサイズの差は結構ありますが、折りたたみスマートフォンはどのメーカーのモデルもほぼ同じ大きさ。なのでこのようなミニショルダーバッグにどの製品も収納できるのです。ポケットの無い洋服や手ぶらで出かけたいとき、折りたたみスマートフォンならこのバッグだけで出かけられそうです。
さてケースが二つに分離する形状を活かして、ジョークアイテム的な製品も見つけました。ハンバーガーを食べているようですが、よく見ると間にスマートフォンが挟まっています。
これはハンバーガー型のケース。縦折りスマートフォン本体をハンバーガーの「肉」に見立てて、それをスポンジ素材のバンズではさむ構造になっているのです。こうして開いて使うことはもちろん可能です。ただし外側のメインカメラが隠れてしまうため、写真撮影時はケースを外す必要がありますが、それも含めて人前で使えば話題になるでしょう。
本物のハンバーガーと比べてみましたが結構リアルな出来ですね。
しかもショルダーストラップ付き。この姿を見てスマートフォンをぶら下げていると気が付く人はいないでしょう。
スマートフォンのケースもデザインは出尽くした感がありますが、折りたたみスマートフォンの登場で従来にはないアイディアを形にしたものが次々と出てきています。日本でも折りたたみスマートフォンの普及が進めば、ケースの種類も増え楽しいデザインのものも次々と発売されるようになるでしょう。