Twitterの運営会社であるXのCEO(最高経営責任者)に就任するのは、米メディア大手NBC Universal(NBCU)のグローバル広告&パートナーシップ担当チェアマンを務めていたリンダ・ヤッカリーノ氏であることが明らかになった。イーロン・マスク氏が5月12日にTwitterで発表した。

ヤッカリーノ氏は、NBCUの広告販売、マーケティング戦略やパートナーシップ全般を統率していた。デジタル事業の拡大に伴い、ローカルから全米、グローバルまでスケールする単一の広告プラットフォーム構築を推進。動画ストリーミングサービス「Peacock」の立ち上げ、Apple、YouTube、Snapchatなど新たに広告市場で影響力を持ち始めたテクノロジー企業との戦略的パートナーシップ構築にも貢献した。

マスク氏は「@LindaYacc(ヤッカリーノ氏)は主に事業運営に集中し、私は製品デザインと新しいテクノロジーにフォーカスする」と述べ、さらに「リンダとともにこのプラットフォームをX、すなわち万能アプリに変えていくのを楽しみにしている」と続けた。

広告・ビジネスをヤッカリーノ氏、技術・サービス運営をマスク氏が率いる協働体制が形成されるようだ。マスク氏は以前から「Xを構築する」という表現で、Twitterをスーパーアプリに進化させるビジョンを明確にしていることから、その具体的な取り組みや、将来サービスブランドが「X」に変更される可能性も含めて、Twitterの新たな展開に関する議論が広がり始めている。