フェンダーミュージック(以下、フェンダー)は、2023年5月10日、都内でプレス向けのイベント「FENDER FLAGSHIP TOKYO MEDIA EVENT」を開催した。イベントには同社代表取締役社長でアジア・パシフィック統括のエドワード・コール氏らが登壇し、フェンダー初の旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」を2023年6月30日にオープンすることや、ファッションディレクター&スタイリスト、デザイナーの島津由行氏をクリエイティブディレクターに迎えてアパレルブランド「F IS FOR FENDER」を起ち上げることが明らかにされた。

  • フェンダーミュージック代表取締役社長/アジア・パシフィック統括のエドワード・コール氏

イベントは、最初にエドワード・コール氏が登壇。これまでのフェンダーの歴史、フェンダーのギターやベースを愛用する国内外のミュージシャンを紹介し、ビジネスの現状を報告した。続いて、2023年6月30日にフェンダー初の旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」を東京・原宿のにオープンすると発表。商業ビル「THE ICE CUBES」の地下1階から地上3階の全4フロアの構成となることが明らかにされた。店舗のデザインは代官山のT-SITE/蔦屋書店や、GINZA PLACEを手掛けたことで知られるクライン ダイサム アーキテクツ(KDa)が担当。「ミュージックLOVERと楽器」というコンセプトのもとにデザインが進められた。

  • 地下1階のイメージ

地下1階は、アコースティックギターの展示販売と、音楽が好きな人々に向けたイベントを開催できるイベントスペースを設置。また、オリジナルコーヒーや紅茶、フードを提供するカリフォルニアのライフスタイルコーヒーブランド「VERVE COFFEE ROASTERS」が監修するフェンダー初のオリジナルカフェ「FENDER CAFE powered by VERVE COFFEE ROASTERS」を併設する。

  • 1階のイメージ

1階は、ギター/ベース製品や、アーティストシグネイチャーモデル、アクセサリーなどが展示販売され、ウェアやキャップ、ホーム/オフィスアイテム、ステーショナリーを含むオリジナルグッズの販売や、島津由行氏をクリエイティブディレクターに迎えた新アパレルブランド「F IS FOR FENDER」など、様々なライフスタイル商品のを取り扱う。「F IS FOR FENDER」は、音楽文化におけるギターの歴史にインスパイアされ、現代的かつモダンなアレンジを加えた、すべての人のためのアパレルブランド。世代を超えて音楽を愛するあらゆる人のために「自身にインスピレーションを与えてくれる洋服」というコンセプトの元にデザインされた同ブランドは、 最高品質の日本製生地のみを使用し日本国内で製造を行なっていくとのことだ。ブランドのデビューとなる春夏コレクションは、Tシャツなどのトップスや、ボトムス、アウターウェア、アクセサリーなど幅広く取り揃え、今後シーズン毎に新しいデザインやスタイルがコレクションに追加される予定となっている。

  • 2階のイメージ

2階は、人気の高いアメリカ製と日本製のエレキギター/ベースや、各種アンプを中心に展示販売します。気になったギター/ベースを、好みのフェンダーアンプを使用し大音量で試奏できる特設防音ルームも併設される。

  • 3階のイメージ

3階は「ドリームファクトリー」とも呼ばれる、フェンダーの最上級ギターを生み出す「Fender Custom Shop」専用のフロア。「Fender Custom Shop」では、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、H.E.R.、ジミー・ペイジといった著名ミュージシャンから、コレクターら、ギター愛好家まで、プレイヤーの夢のギターを実現する「マスタービルダー」と呼ばれる職人が製造にあたる。このフロアでは、マスタービルトやチームビルトによる作品を取り揃えるほか、カスタムオーダー用の特別ルームも用意する。

  • ZENSE代表取締役・高橋一平氏

イベントは続いて、ZENSE代表取締役・高橋一平氏が登壇。ここで前述の新アパレルブランド「F IS FOR FENDER」の展開が明らかにされ、旗艦店のオープンに先行して、東京・新宿の伊勢丹メンズ館にて2023年6月7日から13日までポップアップストアが展開されることがアナウンスされた。ポップアップストアでは、S/S23コレクションから、主にメンズを対象としたカットソーやシャツ、ボトムスやブルゾンを中心にキャップやソックス、トートバック、革小物などを紹介する。なお、ポップアップストアでの展開はメンズラインが中心となるが、ブランドのコンセプトの中に「ボーダレス」「ジェンダーレス」が含まれている通り、ユニセックスでのライン展開となることが強調されている。

  • 音楽ライター/ラジオDJのジョー横溝氏(左)と「F IS FOR FENDER」のクリエイティブディレクター・島津由行氏

高橋氏のプレゼンテーションが終わると、最後に音楽ライター/ラジオDJのジョー横溝氏と、「F IS FOR FENDER」のクリエイティブディレクター・島津由行氏を呼び込みブランドに関するトークが始まる。この中で島津氏の音楽に対する愛情が語られ(島津氏自身、プレイヤーであり、またクラブDJとしても活躍している)たが、今回のブランド起ち上げにあたって「一旦、音楽から離れてみた」とコメントした。イベント会場にはコレクションの一部が展示されていたのだが、いわゆる「ロックTシャツ」「ライブ会場物販」とは明らかに異なるテイストで、生地や縫製の品質が実際、最高級のものになっているのが印象的だ。とはいえ、フェンダーの「F」ロゴをパンツのステッチにあしらってみたり、ピックをしまいやすいようなポケットをつけてみたりと、フェンダーで展開するブランドらしさはしっかりとアピールされており、「ロック服」に仕上がっているところが興味深いところだ。

  • ガールズバンド「Chilli Beans.」

イベントの最後は、新進気鋭のミュージシャン/バンドを支援するアーティスト開発プログラム「Fender NextTM」の2023年度アーティストに選出されたガールズバンド「Chilli Beans.」がパフォーマンスを披露。Red Hot Chili Peppersを彷彿とさせる骨太な演奏にキャッチーなメロディーが乗るというサウンドでフロアを埋めたクラウドを沸かせた。

  • YouTubeコンテンツFENDER FLAGSHIP TOKYO COUNTDOWN」もスタート

なお、「FENDER FLAGSHIP TOKYO」のオープンに向けて、特別企画「FENDER FLAGSHIP TOKYO COUNTDOWN」がスタートしているこれは6月30日のオープンまでの50日間、世界中から50組のアーティスト・ゲストが日替わりで登場し、音楽に関わるQ&Aや、オープンに向けてのお祝いコメントなどをフィーチャーしたYouTubeコンテンツで、毎日夕方にフェンダー公式YouTubeチャンネルで公開されるほか、FacebookInstagramTwitterではダイジェスト版がアップされる。