ソニーは、ストラップで吊り下げられる小型ポータブルスピーカー「SRS-XB100」を5月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は10,000円前後を見込む。カラーはブラック、ライトグレー、ブルー、オレンジの4色。

  • SRS-XB100。左からライトグレー、オレンジ、ブラック、ブルー

  • SRS-XB100(ブルー)

約76×95mm(直径×高さ)の本体に、46mm径フルレンジユニットと低域増強のためのパッシブラジエーターを備えたモノラルBluetoothスピーカー。現行の「SRS-XB13」(2021年発売)の後継機種と位置づけており、コンパクトなサイズ感や基本仕様はそのままに、スピーカーユニットを刷新してグリル開口部も拡大することで音質強化を図った。

  • SRS-XB100(オレンジ)

  • XB100の内部構造

スピーカーユニットのサイズはXB13と同じ46mm径だが、振動板を従来の円形から非円形に変えた、独自の「偏心ユニット」を採用。最適化した重量バランスのオフセンター設計により、ボーカルのクリアさを向上させている。また、グリル開口部がXB13比で約7%大きくなったことで、音の広がり感がアップ。さらに、音圧もXB13比で約8%向上したとしている。これらに加え、DSPチューニングによる音質改善も施した。

  • スピーカーユニットに、独自の「偏心ユニット」を採用。振動板の形状が従来の円形(左)から非円形(右)に変わっている

  • 上部のグリル開口部が、XB13比で約7%大きくなった

  • 上部グリルのフチを見ると、XB100(左)のほうがXB13(右)よりも下に広がっているのが分かる。それ以外の基本的なサイズ感やデザインに大きな変化はない

短時間ながら実機で音楽を数曲聴いてみると、小型のワイヤレススピーカーにありがちなボーカルの“主張しすぎ感”が抑えられて自然な響きになっており、中低域の表現力も大幅に良くなっているのが分かる。音楽の“美味しいところ”がより引き出されている印象を受けた。

このほか、本体とストラップの素材に再生材を使い、パッケージはプラスチックを使わないデザインに変更するなど、環境に配慮した設計を採用しているのもXB100の新しい進化ポイントだ。

  • SRS-XB100のカラーバリエーション

最大約16時間再生可能なロングバッテリー、IP67の防塵防水仕様、本体を吊して持ち運んだり音楽を流したりできるストラップといった、XB13の特徴はそのまま継承。接続したスマホなどからスピーカー側のバッテリー残量を確認することもできる。

  • プールサイドで利用するイメージ

  • ストラップで吊るして持ち運んだり音楽を聴いたりできる

ハンズフリー通話を楽しむこともでき、「エコーキャンセリング機能」の強化・改善も図った。これにより、オンライン会議などで発生しやすい不快なハウリングやエコーを抑え、音途切れの少ない快適な通話を実現できるとする。

Bluetoothの対応コーデックはSBCとAAC。2台の同じスピーカーを連携して鳴らすステレオペアに対応する。本体側面には再生/一時停止、曲送り/曲戻し用の物理ボタンを装備。充電端子はUSB Type-C。重さは約274g(XB13は約253g)。

  • SRS-XB100(左)とSRS-XB13(右)を並べたところ。ソニーロゴが目立たないデザインに変わっている

  • 側面に各種操作ボタンがあり、防水キャップの奥にUSB-C充電端子を備える