アンカー・ジャパンは、空間オーディオ対応ポータブルスピーカーとして世界初をうたう「Soundcore Motion X600」を5月下旬から順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,990円前後。

  • Soundcore Motion X600

  • 独自の空間オーディオ「スカイチャンネル」に対応

「スカイチャンネル」と呼称する、Anker独自の空間オーディオアルゴリズムと、5ドライバーを搭載。空間オーディオ(スカイチャンネル)に対応し、バッテリーを内蔵したBluetoothポータブルスピーカーとして「世界初」をうたう。カラーによって発売時期が異なり、スペースグレーが5月下旬、グリーン、ブルーは2023年夏頃を予定している。

  • (左から)ブルー、スペースグレー、グリーンの3色展開

Ankerは、2022年秋発売の完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty 4」が、Soundcoreブランド史上最速で販売台数10万台を突破し、音質の良さが好評価を得たという。イヤホン製品で培ってきた音響技術を、今後はスピーカーカテゴリーにも広げ、その第1弾としてMotion X600を投入する。

  • 完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty 4」などで培ってきた音響技術を、今後はスピーカーカテゴリーにも拡げていくねらいだ

本体に出力15Wのウーファー×2と出力5Wのツイーター×2、天面に10Wフルレンジ×1を内蔵。独自のアルゴリズムで楽曲を分析し、空間オーディオに変換して各ドライバーから出力。「多方向から降り注ぐような立体音響」を実現するという。

  • 空間オーディオ(スカイチャンネル)によるデモ再生の様子

  • 独自の空間オーディオ(スカイチャンネル)で音楽を楽しむイメージ

天面のドライバーに、本体と一体化したハンドルがかぶさるような形状になっているものの、担当者によるとあらゆる方向に音を拡散できるよう、持ち手の裏面を加工しているという。なお、Dolby Atmosや360 Reality Audioといった既存の空間オーディオ規格の楽曲をデコードして再生する機能は持ち合わせていない。

  • スペースグレーの本体。上部に本体と一体化したハンドルがある

  • 天面のドライバー(中央)。左から3つめのボタンが空間オーディオ(スカイチャンネル)のオン/オフボタン

Bluetooth 5.3に準拠。対応コーデックはSBCとLDACで、ハイレゾ相当のワイヤレス再生も可能だ。背面にステレオミニのアナログAUX入力も備える。空間オーディオのアルゴリズムは、ワイヤレス/有線再生を問わず機能し、通常のステレオ音源を含むあらゆる音源を、立体的なサウンドに変換して再生できるとのこと。

  • LDACコーデックによるハイレゾワイヤレス再生が可能

  • 背面のフタを開けると、重電用のUSB-C端子とステレオミニのアナログAUX入力がある

本体はIPX7防水使用で、上面には各種ボタンを装備し、空間オーディオと通常のステレオ再生を切り替えて使える。再生/停止といった操作や音量調節もできる。対応アプリから、幅広い周波数を好みにあわせて調整できる「Proイコライザー」機能も利用可能だ。

  • アプリからProイコライザー機能が利用できる

  • Google Fast Pairにも対応するようだ

内蔵バッテリーで最大12時間再生可能。充電端子はUSB-C。本体サイズは約310×81×170mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約1,930g。

  • 前面

  • 手に持ったところ

  • 裏面