ソニーは、声の聞き取りやすさと迫力の重低音を両立した、幅80cmの一体型3.1chサウンドバー「HT-S2000」を6月10日に発売する。ソニー独自のサラウンド音場技術を搭載し、Dolby AtmosやDTS:Xにも対応。価格はオープンプライスで、店頭価格は7.2万円前後を見込む。

  • HT-S2000

  • 設置イメージ

同じ一体型の「HT-A3000」と「HT-X8500」の間に位置づけた製品で、800×124×64mm(幅×奥行き×高さ)の本体に、3基のフロントスピーカーと2つのサブウーファーユニットを搭載。ユニットはいずれもスピーカーの振動板の面積を最大化し、音質を強化したソニー独自のX-balanced Speakerユニット(45×82mm)を使っている。デジタルアンプS-Masterを内蔵し、総合出力は250W。

  • 幅80cmのボディに3.1ch構成のスピーカーユニットを内蔵

  • 前面スピーカーグリルの奥に各ユニットが見える

  • 内部構造

単体でDolby AtmosやDTS:Xといったイマーシブサラウンドコンテンツに対応。高さ方向の音を再現する「Vertical Surround Engine」と、水平方向に音を広げる「S-Force PRO フロントサラウンド」を採用しており、これらを同時に駆動させることで、密度の濃いサラウンド音場を体験できるようにしている。

コンテンツにあわせて立体的な音場を生成するサウンドフィールド機能も強化。新開発のアップミキサー機能によって、ストリーミングサービスなどのステレオ2chコンテンツでも臨場感あるサラウンドを実現するという。同機能は付属の専用リモコンでオン/オフして使い分けられる。ほかにも、圧縮音源を高音質化する「DSEE」機能を装備する。

  • 左右のバスレフポート

  • 従来製品と比べて横幅が短くなった

HT-S2000では、iOS/Android向けの新しいアプリ「Home Entertainment Connect」に対応しており、手元のスマホからイラスト付きセットアップガイドを確認したり、各種操作や設定を行ったりできるようになっている。

低音やサラウンドサウンドを拡張できる別売のオプションスピーカーを後付けしてシステムを拡張できるのもポイント。追加できるのは、リアスピーカー「SA-RS3S」とサブウーファー「SA-SW3」、「SA-SW5」の3機種。

なお、これらは上位機種と組み合わせるとソニー独自の立体音響「360 Spatial Sound Mapping」(360SSM、サンロクマル スペーシャルサウンドマッピング)が利用できるが、HT-S2000との組み合わせでは利用できない。

  • サブウーファー「SA-SW3」、リアスピーカー「SA-RS3S」の組み合わせのイメージ

サウンドバーの背面にはHDMIを1系統備え、eARC(Enhanced ARC)が利用可能。光デジタル音声入力も1系統装備する。スマートフォンなどの音声をBluetoothで受信してワイヤレス再生することもでき、対応コーデックはSBC、AAC。

消費電力は約50W(待機時約0.5W未満)。重さは約3.7kg。専用リモコンが付属する。HDMIケーブル(1.5m)、ACアダプター、壁掛けテンプレートなどを同梱。パッケージは緩衝材に再生紙を使うなど、環境に配慮した設計になっている。