EIZOは4月13日、液晶ディスプレイ「FlexScan」シリーズの新モデルを発表した。27型の「FlexScan EV2740X」と31.5型の「FlexScan EV3240X」という2モデルを用意する。どちらも本体カラーはホワイトとブラックの2色。4月25日に発売し、価格はオープン。直販サイト(EIZOダイレクト)での価格は、EV2740Xが139,700円、EV3240Xが174,900円。
両モデルとも解像度は3,840×2,160ドットの4Kとなり、画面サイズ以外の仕様はほぼ共通。FlexScanシリーズの中で高機能なプレミアムモデルに分類される(そのほか機能に応じてニュースタンダードモデルとベーシックモデルがある)。
液晶パネルはIPS方式、輝度は350カンデラ/平方メートル、コントラスト比は2,000:1、中間階調域の応答速度は5ms、視野角は上下左右とも178度。映像入力インタフェースは、USB Type-C (DisplayPort Alt Mode)、DisplayPort、HDMI×2。
従来モデルから本体デザインを一新し、放熱孔を目立たなくしたり、背面に曲線を多用したりするなど、ノイズレスデザインを目指した。スタンドは従来の円形からU字型へと変更し、見た目がすっきりするとともに、机の上で占有するスペースが減っている。
高さ調節の範囲が195mmと大きく、例えばノートPCの外部ディスプレイとして使うときにEV2740X・EV3240Xの画面位置を高くすれば、ノートPCの画面とEV2740X・EV3240Xの画面を上下に重ならないように配置できる。そのほか、チルトは上35度・下5度、左右のスウィーベルは90度、右回転90度のピボット(縦画面)を備える。
ノートPCのドッキングステーションとして使える豊富なインタフェース類
EV2740X・EV3240Xの大きな特徴は、豊富なインタフェース類を搭載したドッキングステーション機能だ。ノートPCとUSB Type-Cで接続することによって、EV2740X・EV3240X側のUSB Type-A×3、USB Type-C×1、Gigabit Ethernet(有線LAN)を使えるようになる。
USB Type-Cポートは最大94W給電のUSB PD(Power Delivery)をサポート。ノートPC側のUSB Type-CポートがUSB PDやDisplayPort Alt Modeに対応してれば、USB Type-Cケーブル1本で外部映像出力とノートPCへの給電、上記インタフェース類の使用を実現できる。内蔵スピーカーの出力も従来モデルからアップし、1W+1Wが2W+2Wになった。なお、ホストPCとの接続向けにUSB Type-Bアップストリームポートも搭載する。
2台のPCを使うときは、EV2740X・EV3240XのKVM(キーボード・ビデオ・マウス)スイッチ機能も有用だ。EV2740X・EV3240XのUSBポートにキーボードとマウスを接続すると、2台のPC間で画面表示を含めて切り替えながら使える。
無償ソフトウェアの「Screen Instyle」をインストールすると、ホットキー切り替えも可能だ。2台のPC画面を同時に表示するピクチャー・バイ・ピクチャー機能もある。
本体サイズ・重さは、27型のEV2740Xが幅611.6×高さ370.8~565.4×奥行き242~250.1mm・約8.2kg、31.5型のEV3240Xが幅712.2×高さ427.3~622.2×奥行き242.4~250.7mm・約9.4kgとなっている。