EIZOは2月2日、カラーマネジメント対応の液晶ディスプレイ「ColorEdge」シリーズの新モデルとして、24.1型の「ColorEdge CS2400S」を発表した。2月24日に発売し、価格はオープン、直販サイト(EIZOダイレクト)での価格は108,900円。

  • 24.1型の液晶ディスプレイ「ColorEdge CS2400S」

ColorEdgeシリーズには、プロユースの「CG」シリーズと、ホビーからハイアマチュアを主な用途に想定した「CS」シリーズがあり、今回のColorEdge CS2400S(以下、CS2400S)は後者に属する。写真やイラスト、デザインを扱うユーザーに向けたスタンダードモデルという位置付けで、現行モデル「ColorEdge CS2400S」の後継。アンチグレア(非光沢)の24.1型IPS液晶パネルを採用し、解像度は1,920×1,200ドットだ。

現行モデルからの大きな進化点は、USB Type-C端子を備えたこと。PCからの映像信号(DisplayPort Alt Mode)入力、PCへの給電(USB Power Delivery、最大70W)、CS2400S本体のUSBハブとPCとのデータ転送(5Gbps)を、1本のUSB Type-Cケーブルでまかなえる。

CS2400SのUSBハブは、アップストリームがUSB Type-CとUSB Type-Bの2系統、ダウンストリームがUSB Type-A(5Gbps)×2、USB 2.0 Type-C×2の計4ポート。映像入力としては、DisplayPortとHDMIも備える。USB Type-Cを含め、映像入力はいずれもHDCP 2.3に対応。

  • ColorEdge CS2400Sは、ノートPCのドッキングステーション的にも使える。ColorEdge CS2400SのUSB Type-Cポートをフルに利用するには、ノートPC側のUSB Type-Cポートが映像出力(DisplayPort Alt Mode)とUSB PD給電、データ転送をサポートしている必要がある

  • 映像入力とUSBアップストリームは本体背面、USBハブ(ダウンストリーム)は本体側面に配置

また、本体デザインを見直してスリムな印象とし、これはクリエイターがより制作に集中できる環境を意図したもの。そしてColorEdge CSシリーズとして初めて、1台ごとの画面測定結果を記載した調整レポートを同梱するようになった(ColorEdge CGシリーズは以前から同梱)。

そのほかColorEdge CSシリーズとしての主な特徴は、従来モデルを踏襲。色空間はAdobe RGBを99%カバーし、印刷業界の標準となっているJMPAカラーやJapan Colorを100%カバーしている。画面表示色のキャリブレーションは、別売のキャリブレーター「EX4センサー」を使うほか、X-Riteのi1シリーズなどにも対応。キャリブレーションソフトウェアは、ColorEdgeシリーズ用の高機能な「ColorNavigator 7」と、画面と印刷の色を手軽に合わせられる「Quick Color Match」を提供する。

  • ColorEdge CS2400Sの色空間(カラースペース)

  • ColorEdge CS2400S本体、EX4センサー(キャリブレーター)、ColorNavigator 7ソフトウェア

画面の輝度は410カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1,350:1、視野角は水平・垂直とも178度、中間階調域の応答速度は19ms。スタンド機能は、上30度・下5度のチルト、左右344度のスウィーベル、右回り90度のピボット、155mmの高さ調節。モニタアーム用のVESAマウントは100×100mm。本体サイズは幅554.4×奥行き245×高さ396~551mm、重さは約8.2kgとなっている。