米Intelは3月24日(現地時間)、セルラーモデム事業から完全に撤退すると明らかにした。今後はWi-Fi、Bluetooth、Ethernet、Thunderboltなど、ほかのインタフェース製品・規格に注力していくとコメントしている。海外ニュースサイト「More Than Moore」が報じた。
Intelが展開中の4Gモデム事業においてFibocom Wirelessを主要パートナーとして設定し、PCクライアント向けの商用WWAN(Wireless Wide Area Network)製品や、セルラーモデム事業から完全に撤退する。MediaTekと協業しているPC向けのモデムについても、MediaTekに対して技術移転を予定。なお、2019年にCDG(Communications and Devices Group)事業の大部分はAppleに売却されている。
More Than Mooreに対して、IntelのWireless Solutions部門でバイスプレジデント・ゼネラルマネージャーを務めるEric McLaughlin氏は、「IDM2.0戦略への投資を優先していく中で、LTEと5Gの両方に対するWWANクライアントビジネスを終了するという難しい決断を下しました」と発言。MediaTek側は「私たちは、既存の顧客ベースと将来のパートナーをサポートするために、ワイヤレスモデムの技術移転についてIntelと協力し続けてまいります」と述べている。