春といえば出会いの季節、学校や職場で連絡先を交換する機会が増えます。SNSの利用が当たり前の昨今、メールアドレスよりSNSアカウントの交換が自然な流れですが、住所や電話番号を教え合う場面がゼロになったわけではありません。

そこで必要となるのがアドレスデータの交換ですが、相手のスマートフォンがiPhoneなのかAndroidなのかで対応は変わってきます。AndroidとiPhoneでは、利用する連絡先アプリ(Androidでは「Googleコンタクト」など)が異なるため、面と向き合い無線でデータをやり取りするには不向きです。書き出したvCardデータをメールやSNSで送信するなど、共通のフォーマットを頼ることになるでしょう。

しかしiPhone同士となると話が変わってきます。必ず「連絡先」アプリが装備されているうえ、自動検出された近くのiPhoneユーザに向けAirDropで直接送信きます。アドレスデータの中にはメールアドレスやSNSアカウントの情報が含まれているのに、データを送るためにメールアドレスやSNSアカウントを聞き出す、といった二度手間もありません。

その場合の注意点は、「一時的にAirDropのセキュリティを緩める」こと。AirDropを介したデータのやり取りが許されるのは原則連絡先に登録がある人物のみですから、初対面の人物同士はセキュリティを緩めないかぎりAirDropによるアドレスデータの交換ができません。

といっても、操作はコントロールセンター左上の領域にあるAirDropボタンを長押しし、設定を「すべての人(10分間のみ)」にするだけでOK。それで相手のiPhoneに自分のiPhoneがAirDrop送信先候補として表示されるはずです。10分経過すればセキュリティは厳しい状態に戻るため、知らない人から写真が送りつけられるようなこともありませんよ。

  • iPhone同士で連絡先データを交換するときは、AirDropの設定を見直します