フックアップは、ベルギー・Image-Line Softwareが提供するDAW 「FL STUDIO 21」のパッケージ版の販売を開始した。

  • 「FL STUDIO 21」のパッケージ版

「FL STUDIO」はベルギー・Image-Line Softwareが提供するDAW(Digital Audio Workstation)で、長らくWindowsユーザーに利用されていたが、前バージョンからMacにも対応している。

最新バージョンの「FL STUDIO 21」は、先行してフックアップの直販ストアの「beatcloud.jp」でダウンロード版を販売していたが、今回発売となった日本国内パッケージ版には、解説ビデオやPDFマニュアルを収録した4GBのUSBスティックが付属している。今回のバージョンでも他社製DAWユーザー向けのクロスグレード版をSignatureエディションにて用意。さらに解かりやすい解説本『FL STUDIO 21 攻略BOOK』(サウンド・デザイナー刊)とセットにしたパッケージも同時発売となっている。ラインナップは以下の通り。

  • FL STUDIO 21 Signature(希望小売価格:39,600円)
    基本エディションである「Producer」にプラグインを追加したフラグシップエディション
  • FL STUDIO 21 Signature 解説本バンドル(希望小売価格:41,800円)
    Signatureと同一内容、解説本『FL STUDIO 21 攻略BOOK』(サウンド・デザイナー刊)が付属
  • FL STUDIO 21 Signature クロスグレード(希望小売価格:25,300円)
    Signatureと同一内容、他社製DAWソフトウェア/MIDIコントローラーの所有者を対象としたパッケージ(対象商品はこちら
  • FL STUDIO 21 Signature クロスグレード解説本バンドル(希望小売価格:27,500円)
    Signatureと同一内容、他社製DAWソフトウェア/MIDIコントローラーの所有者を対象としたパッケージに解説本『FL STUDIO 21 攻略BOOK』(サウンド・デザイナー刊)が付属(対象商品はこちら
  • FL STUDIO 21 Producer(希望小売価格:33,000円)
    オーディオ機能を含む主要機能をサポートした、FL STUDIOの基本エディション
  • FL STUDIO 21 Fruity(希望小売価格:19,800円)
    オーディオトラックを省きながらも上位エディションと同一のシーケンス機能とソフトシンセを装備したエントリーエディション

なお、解説本『FL STUDIO 21 攻略BOOK』は単品でも販売され、書店などで購入できる(定価:3,520円)。すべてのエディションは「ライフタイム フリー アップグレード」に対応しており、今後の新バージョンへは無償でアップグレードできる(上位エディションへのアップグレードは有償)。

  • 解説本『FL STUDIO 21 攻略BOOK』

FL STUDIO 21の新機能は以下の通り。

  • オーディオエンベロープとゲインコントロール
    統合されたオーディオクリップエンベロープとゲインコントロールによって、素早く、正確なコントロールが可能に
  • 新しくなったブラウザ
    ユーザーリクエストを反映し、ブラウザの快適さを向上。タグ付け、お気に入りの登録、カスタムカラー、アイコン、タブ、オンラインコンテンツ、波形の視覚化、スクラブ、ボリュームコントロールが可能なインライン型のオーディオプレーヤーなどが含まれる
  • ユーザーインターフェイスのテーマが選択可能に
    色相、彩度、明るさ、テキスト、メーター、ステップシーケンサーの色をコントロールして、インターフェースを変えられる
  • 新しいエフェクト
    VFX Sequencer(すべてのエディションに付属)、Multiband Delay(Producer以上に付属)、Vintage Phaser(Signature以上に付属)、LuxeVERB(別売・パッケージ版には未収録)を追加
  • マルチランゲージ対応
    英語のほか、中国語、ドイツ語、スペイン語から言語選択が可能になった。今後は日本語への対応も期待される

また、最低動作環境は以下の通り。

  • Windows:Microsoft Windows 10/11
  • Mac:macOS 10.13.6 High Sierra以降
  • 4GB以上のHDD空き容量
  • 4GB以上の空きメモリ
  • 対応するオーディオインターフェイス
  • XGA以上の解像度のディスプレイ (SXGA以上を推奨)
  • インターネット環境(「ライフタイム フリーアップグレード」の適用などに必要)