乾燥のせいか、朝起きたときに感じる喉の“イガイガ”がひどいような気がしていました。口を開けて寝ているから仕方ないかと長年あきらめていたイガイガ問題ですが、加湿器で解決できるならしてみたいと思い、「ティファール」の「加熱超音波式加湿器 スチーム アンド ミスト 4L」(以下、スチーム アンド ミスト)を6畳の寝室に導入。価格は19,680円です。想像以上の効果や使い勝手が好印象でした。

  • 「加熱超音波式加湿器 スチーム アンド ミスト 4L」。シンプルな円柱型のデザインも気に入っています

    「加熱超音波式加湿器 スチーム アンド ミスト 4L」。シンプルな円柱型のデザインも気に入っています

スチーム アンド ミストを設置する前に、寝室の湿度がどれくらいか測ってみようと思い、湿度計付きの時計を購入。数日間続けて測ってみるとだいたい20~40%でした。「20%! そんなに低かったの?」と驚きつつも、喉の違和感以外にも肌が乾燥したり、髪がパサついたりと思い当たる原因はいくつもあったような気がします。

ASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)のデータによると、普段の生活で推奨される最適湿度は40~60%。高すぎるとカビやダニが発生しやすくなり、低すぎるとウイルスが活発になります。インドア派の筆者が休日の大半を過ごす寝室だけでも改善して、少しでも効果が出ることに期待です。

スチーム アンド ミストは加熱式・超音波式のいいとこ取りした加湿器

  • スチーム アンド ミストを寝室の枕元に設置。本体サイズはW210×D210×H350mm、重さは約1.8kg。適用床面積は木造和室が7畳、プレハブ洋室が11畳。最大加湿量は400mL。消費電力は225W

スチーム アンド ミストの大きな特徴は、加熱と超音波の両方で加湿するハイブリッドタイプの加湿器である点。稼働してすぐに加湿できる超音波式の長所と、ヒーターで加熱するため雑菌が繁殖しにくく衛生的な加熱式の長所を備えています。なお、超音波は使用中常時有効です。

記念すべき初稼働。電源を入れてすぐ、ほんの数秒後にミストが出てきました。本格的にミストが出てくるまでの時間は30秒ほど。とてもスピーディーな起動です。

  • 起動してからミストが出てくるまでほんの数秒

  • 天面の中央からではなく、角の放出口からミストが出ます

  • 本格的に稼働するとミストも大量です

発生したミストはしっかり温かく、室温を下げることもなさそう。筆者は寝起きの冷えた指先をよくあたためています(マニュアルでは蒸気口に触らないよう注意されているので、適度な距離をとるようにしています)。

  • 寒い日の朝は指先をあたためたくなります

使い始めてから2~3日経過すると、実感が喉に表れ始めました。朝起きたとき、喉の乾燥やイガイガする感じがなく、これまで加湿器を使ってこなかったことをちょっと後悔。

おまかせモードとおやすみモードの二刀流で一日中稼働

運転モードは、弱・中・強の3段階と、室内の加湿状態に応じて加湿量を3段階で自動調節する「おまかせ」モード、ヒーターがオフになり静かに稼働する「おやすみモード」の5種類。

  • 本体前面の操作部

基本的に使っているのはおまかせモードとおやすみモード。おまかせモードはかなり正確に室内の湿度を50%前後に保ってくれます。筆者が使った2週間で、おまかせモード中に湿度が40~60%の範囲外になることは一度もありませんでした。

  • おまかせモード時はかなり高精度に湿度を50%前後に保ってくれます

おやすみモードはヒーターを停止させ、動作音を和らげるモードで、もちろん就寝時に使います。元々おまかせモードでも動作音はかなり小さく、お湯が沸くような「コポコポ」という音が低く控えめに聞こえてくるだけですが、おやすみモードはヒーターが停止するため、この音もなくなってより静かに。操作部のライトが消灯する点もうれしいポイントです。

  • ほかのモードと比較すると、おやすみモード時は暗闇でもライトの点灯が控えめでまぶしくありません。筆者は枕元に設置しても睡眠に支障ありませんでした

給水はタンクを取り出して補充できるほか、タンクを取り出さず天面部から直接水を注げます。タンクは4Lと大きいため、水を入れると若干重くなります。そこで、夏場に麦茶用として使っている2Lピッチャーで2往復しています。一度給水すると20時間近くは連続して使えるので、そこまで給水が負担になることもありません。

  • 給水タンクの中。4Lと大容量です

  • 給水タンクをもったようす。妻はピッチャーで注水せずに給水タンクを持って行き、1往復で済ませます

  • 天面からピッチャーで水を注ぐようす

電気代が増えるかも? は「風邪をひかなくてよかった!」と納得する

加湿器を使い始めて消えた喉のイガイガ感。耐えられないほどではありませんでしたが、毎日積み重なると確かなストレスだったんだなと実感する日々が続いています。

正直なところ、最近の電気代高騰を考えると、一日中稼働させる家電が増えることに対して気おくれする気持ちがないわけではありません。毎月の電気料金明細を見て、使用を控える家電として加湿器が思い浮かんでも「稼働していなかったら風邪をひいて病院代がかかっていたかも」と自分を納得させるようにしています。

スチーム アンド ミストは、すばやく大量のホットミストが出て、部屋の湿度を適度に保ってくれるほか、加湿フィルターがないためお手入れもラク。筆者にとって理想的な製品でした。6畳程度の寝室に設置する加湿器を探している人へオススメしたい製品です。

  • 乾燥する時期はずっと枕元にいてください!