OpenAIは3月1日(現地時間)、ChatGPTとWhisperをAPIから利用できるサービスの提供を開始した。SnapchatやQuizlet、Instacart、Shopify、Speakなどが実験的機能として活用している。

  • ChatGPT、API形式での提供開始 - 1,000トークンあたり0.002ドル

ChatGPTはチャット形式でテキストベースの応答を行えるAIサービスで、Whisperは音声からテキストに起こすAIサービス。今回APIとして両者が利用できるようになり、サービス開発者にとってはシステムへの導入がかんたんになる。APIとしての提供に先んじてシステム全体を最適化したとしており、これによってChatGPT動作時のコストを最大で90%も削減。開発者のフィードバックを受けて、APIの利用規約も改良したという。

APIとして提供されるChatGPTは「gpt-3.5-turbo」で、価格は1,000トークンあたり0.002ドル。Whisperは1分あたり0.006ドルで利用でき、m4a、mp3、mp4、mpeg、mpga、wav、webm形式での音声入力に対応する。なお、ChatGPTはMicrosoft Azure上に専用インスタンスも用意。複雑なオプションや学習モデルのスナップショット保存に対応するほか、1日あたり最大で4億5,000万トークンを超えるレベルで大規模な利用を想定する場合は経済的にも最適だとしている。

なお、APIを通じて送信されたデータはサービス側が有効化しない限り、ChatGPTそのものの学習データとしては用いられなくなっている。詳細はOpenAIの紹介ページまで。