MWC Barcelona 2023(2月27日〜3月2日)開催に合わせて、米Googleがロールアウトを開始したAndroid、Chrome OS、Wear OS向けの新機能を発表した。「Google Keep」のシングルメモ・ウイジェットやWear OS用の新ショートカットなどプロダクティビティを向上させるアップデートを中心に、Android用「Chorme」ブラウザとWear OSに新しいアクセシビリティ機能を追加。そして、昨年1月にCES 2022で発表したChromebookの「Fast Pair」の提供を近日中に開始する。また、今年後半にeSIMの転送機能をAndroidに実装することを発表した。

GoogleはGoogle Keepの多様なデバイスへの最適化を進めており、昨年11月にタブレットやChromebookに適した2ペインレイアウトを実装した。今回のアップデートで追加される機能は、AndroidスマートフォンとWear OS搭載スマートウォッチでメモやTodoをより便利に活用できるようにする。

シングルメモ・ウイジェット(Single note widget)は特定のメモのウイジェットをホーム画面に置いて管理できる機能。例えば、ショッピングリストを置いて、買い物をしながらホーム画面上で素早くリストにチェックを入れられる。ウイジェットには、リマインダー、背景色、メモに追加した画像なども表示される。フルアプリが必要な時には、ウイジェットの右隅のFAB(フローティングアクションボタン)をタップして切り替えられる。

Wear OS向けのKeepは、昨年12月のアップデートでフィードのデザインが改善され、画像表示に対応した。そして今回のアップデートでメモ作成とToDo作成のショートカットが追加された。ウォッチフェイスからショートカットをタップし、音声入力を使ってメモやToDoを作成。画面上で書き起こしの内容を確認して保存する。

プロダクティビティ関連では2週間前のアップデートで、「Google Drive」アプリに「フリーハンドのPDF注釈」が追加された。アプリでPDFをプレビューモードで表示し、注釈ボタンをタップすると指やスタイラスを用いてPDFに注釈を書き込める。ペンや蛍光ペン、消しゴムなど様々なツールが用意されており、取り消し/やり直し、注釈の表示/非表示の切り替えも可能。ツールバーはタップ&ホールドして柔軟に動かせる。

Fast Pairは、Googleの完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」など対応するBluetoothイヤホンとAndroidデバイスをワンタッチでペアリングできる機能。Chromebookでも同様にワンタッチペアリングが可能になる。Androidデバイスでペアリング済みのFast Pair対応イヤホンは、同じアカウントで使用しているChromebookに自動的に接続される。

そのほか、オーディオ関連では「Google Meet」で、より多くのAndroidモバイルデバイスで通話中にノイズキャンセリング機能を利用できるようになった。

また、キーボードアプリ「Gboard」で2つの絵文字を組み合わせて新しい絵文字を作成・共有できる「絵文字キッチン」に新しい組み合わせが追加された。例えば、📣ノイズを使ってマーチマッドネス(NCAAバスケットボールトーナメント)の応援に利用したり、春色💐🌼を表現するマッシュアップやリミックスが可能。

Chromeに追加された新しいアクセシビリティはコンテンツ拡大機能だ。テキスト、画像、動画とインタラクティブコントロールのサイズを、ページ・レイアウトを維持したまま最大300%まで拡大できる。自分に最適なコンテンツサイズをデフォルトとして設定することも可能。27日からChromeベータ版で利用できるようになっており、「設定」>「アクセシビリティ」で有効にする。正式提供は3月を予定している。

そして、Wear OS 3にモノオーディオ、色調補正モードとグレイスケール・モードを追加する。モノオーディオはスプリットオーディオでめまいや方向感覚の乱れを感じる人の対策になり、色調補正とグレイスケールは色覚障がいのある人が識別しやすいディスプレイ表示をサポートする。

今年後半の提供を予定しているeSIMの転送機能は、GSMAのグローバルスタンダードに基づいた機能で、物理的なSIMカードを移し替えるような手軽さで、eSIMで迅速かつ安全にモバイルプランを新しいデバイスに移行できるようにする。通信キャリアとして同標準をサポートする欧州のDeutsche Telekomが同ツールの採用に乗り出しており、同社のサービスで最初に利用できるようになる見通しだ。