スマートウォッチ本体にワイヤレスイヤホンを収納するという新しいアイディアを製品化した「HUAWEI Watch Buds」。日本でもクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で2023年3月15日まで予約を受け付けています。実際の使い勝手はどうなのか、海外モデルを試してみました。
HUAWEI Watch Budsは文字盤サイズが47mmのスマートウォッチです。文字盤のディスプレイサイズは1.43インチで466x466ピクセル、本体質量は66.9gで、約4gのワイヤレスイヤホン2つが収納されています。バッテリーは通常利用で3日間使用可能、ワイヤレスイヤホンはノイズキャンセリングOFFで3時間の利用が可能です。文字盤となるフェイスは様々なものが用意されていますが、ワイヤレスイヤホンのバッテリー残量が表示できるものにすると便利です。
スマートウォッチとしての機能は歩数や運動量を記録するアクティビティトラッカーに加え、睡眠状態記録やストレスレベルの計測、センサーを使った心拍数や血中酸素濃度測定など基本的なことはほとんどできます。またペアリングしたスマートフォンの通知表示や通話の着信、音楽再生も可能。音楽はHUAWEI WATCH Buds本体にある程度保存して単体で聞くことも可能です(音楽保存機能はAndroid OSスマートフォンのみ対応)。
アクティビティトラッカーとして様々なアプリが入っており、画面をドラッグ&タッチしてプリを起動できます。画面サイズが大きいので操作はしやすく、側面のボタンと合わせて様々な操作が可能です。
HUAWEI WATCH Budsが便利だと感じるのは、スマートウォッチをはめるだけでワイヤレスイヤホンも常に持ち運べること。しかもスマートウォッチに収納している間に自動的にイヤホンも充電されます。これまで別々に持ち運び、充電が必要だった2つのデバイスが1つで済むのです。
それではワイヤレスイヤホンを使ってみましょう。HUAWEI WATCH Budsの手前側のボタンを前方に押すと、時計部分が上方に少し開きます。
時計部分が開いたら90度引き起こすと、時計の裏側にワイヤレスイヤホンが2つ、マグネットで装着されています。左右の区別は無く耳に取り付けたときに自動的に右と左が設定されるので、どちらの耳に装着したら良いのか気にする必要はありません。
ワイヤレスイヤホンは指先で簡単に取り外せます。ちょっと小さいので落とさないようにしっかりとつまんだほうが良さそうです。
このまま耳に装着します。かなり小さいため耳の中にすっぽりと納まる感じで、装着感はとても良好です。首を動かしても落ちそうにないのでランニングするときに使うのも良さそうです。なお時計部分が開閉する構造のため防水には対応せず、水回りでは使えないので注意が必要です。
片側をはめたら、反対側もはめましょう。なお片側だけを使うことも可能です。装着が終わったらHUAWEI WATCH Budsの時計部分も指先で閉じておきます。
ワイヤレスイヤホンのサイズが小さいため、前から見ても何かを耳に装着しているようには見えません。どんなファッションと組み合わせてもイメージを壊さないと思います。
この小ささでノイズキャンセリングにも対応。本体をタップしての操作も可能です。また本体が小さいため耳たぶをタップしての操作にも対応します。ダブルタップで着信や音楽コントロール、トリプルタップでノイズキャンセリングをコントロールできます。
ワイヤレスイヤホンを収納する際、かばんの中からいちいちケースを探すのは面倒です。一方スマートウォッチに格納するのであればわずらわしさはありません。いつでも音楽を聴きたくなったり動画を視聴したくなった時、あるいは急に着信があったとき、腕時計からさっとワイヤレスイヤホン本体を取り出せる利便性は他のワイヤレスイヤホンにはありません。
HUAWEI WATCH Budsは5万円台の価格で日本では予約を受け付けています。海外での価格もほぼ同程度であり(中国価格)、日本向けだからといって割高なわけではないようです。スマートウォッチの購入や買い替えを考えている人や、ワイヤレスイヤホンの充電が面倒と思っている人など、全く新しい感覚で使えるHUAWEI WATCH Budsを検討してみるのもよさそうです。