鈴木楽器製作所は、創業70周年を迎えた2023年2月1日に記念サイトを公開した。併せて本社1階展示室にてメロディオン初号機「スーパー34」を含むメロディオン特別展示を開催している。また、電子楽器「オムニコード」の復刻販売も発表された。

  • 創業70周年記念サイトを公開

創業70周年記念サイトでは、70周年ロゴマークをキービジュアルに、70周年に関するトピックスを紹介している。ロゴマークは楽器作りの創意工夫、笑顔になれる演奏の場の創造まで、社員、グループ企業が「心をひとつ」に紡いできた歴史を一筆書きのロゴで表現しているとのこと。70周年に関する情報は、同サイトで随時発信していく。

  • 本社1階展示室にメロディオン初号機「スーパー34」を展示

併せて、本社1階展示室(静岡県浜松市)にて、1961年に誕生したメロディオン初号機「スーパー34」のほか、メロディオン創成期である1960年代当時のモデルを計5台の展示している。同社が教育楽器メーカーとして成長するきっかけとなったのが、日本初の鍵盤式ハーモニカ「メロディオン」の開発によるものであった。展示している5台はユーザーから譲り受けたものであるとのことだ。展示してあるメロディオンは同社の営業時間中(月〜金の8時〜17時)に一般公開をしている。

  • 自動伴奏機能(オートベースコード)付きの電子楽器「オムニコード」(画像は旧モデルの「OM-27」)

また、1981年に同社が開発したハープセンサーを備えた自動伴奏機能(オートベースコード)付きの電子楽器「オムニコード」が復刻されることが明らかになった。オムニコードは技術の進歩に伴い、コード数の追加や音色、デザインに改良を重ね数々のモデルを製作してきたが、1996年の「OM-300」発売を最後にその歴史に幕を下ろした。しかし、そのキッチュなルックスと音色で、現在でもガジェット好きな音楽愛好家から絶大な人気があり、以前から復刻希望の声が上がっていた。この度、創業70周年を記念して復刻販売が決定。2023年秋頃に発売が予定されている。