1月26日、渋谷にあるおしゃれなカフェでゲーミング周辺機器メーカーのSteelSeriesがメディア向けの発表会を開催しました。同社初となるゲーミングスピーカー製品の投入が大きなトピックとなっており、多くの取材陣が詰めかけていました。
そこでこの記事では発表会の様子についてお届け。忙しい方向けにまとめておくと、スピーカーは“ゲーミング”の先入観を一旦忘れるべきかなりの完成度。専用ユーティリティからの細やかなパラメトリックイコライザ機能もサポートし、コダワリ派も満足できそうなレベルに仕上がっていました。
SteelSeriesのスピーカー製品は初
製品の詳細は初出時のニュース記事や製品ページに譲りますが、ここではかいつまんで紹介。「Arena」シリーズとしてArena 3、Arena 7、Arena 9の3モデルが今回登場しており、スピーカーの仕様やセット内容によって若干の差別化が図られています。Arena 3だけフルレンジ仕様のステレオスピーカーで、Arena 7とArena 9のフロントスピーカーは2wayドライバ搭載の上位仕様。Arena 7とArena 9には6.5インチダウンファイアリングサブウーファーが同梱される上、さらにArena 9にはセンターチャネルスピーカーも同梱して5.1chサラウンドに対応します。
とても短時間でしたが、静かな部屋でArena 7の実機を試すこともできました。デモ音源の再生を開始した瞬間、かなりしっかりとしたサウンドにビックリ。“ゲーミングスピーカー”という先入観から重低音がボンボン出るのかと思いきや、各帯域ごとにメリハリがついていてかなり好感触です。語弊 / 誤解を恐れずに表現するとGENELEC製モニタースピーカーとやや近いような印象で、くっきりした低音と押し出し感のある中音域、解像感の高い高域には驚きました。
ちょうどPC用スピーカーを買い替えようかと迷っていたので、音を聴いて内心かなり悩みました。今使っているAudioengine A2+のフラットな音も気に入っていますが、もう少しメリハリがあるモデルを探していた次第。ただ、今回諦めてしまったのはラインナップにおける各セットの内容です。
というのも、特に素晴らしく感じたサウンドはArena 7とArena 9に採用されている2way仕様のもの。しかし筆者の用途的にウーファーは必要なく、それにArena 7は少し高価です。とはいえ、スピーカーを駆動するためのアンプがウーファー側に内蔵されていそうなので、ウーファーを分離しての販売はかなり期待薄。ウーファーあり、約4.7万円の2.1chオーディオを速戦即決で購入する…わけにはいかないので、しばらく悩もうと思います。