三菱電機は1月27日、本体の幅や奥行きを維持しながら大容量化した冷凍冷蔵庫「中だけひろびろ大容量」ラインとして、野菜室が真ん中にある「MZ」シリーズを3機種発売する。

価格はオープン、推定市場価格は「MR-MZ60J」(定格容量602L)が484,000円前後、「MR-MZ54J」(定格容量540L)が451,000円前後、「MR-MZ49J」(定格容量485L)が429,000円前後。カラーはすべて、フロストグレインブラウン、グレイングレージュ、グレインクリアの3色。

  • 左から、フロストグレインブラウン、グレイングレージュ、グレインクリア

「中だけひろびろ大容量」は、本体内の断熱構造を独自の薄型構造「SMART CUBE(スマートキューブ)」に変更し、本体幅と奥行きを維持しながら大容量化した冷凍冷蔵庫。2022年に発売された。今回新たに容量485Lの機種を追加し、より選択肢の幅が広がった。

  • ドアを開けたようす

新しい機能としては、冷蔵室・野菜室・冷凍室に搭載したセンサーで各部屋の扉を開けている時間を計測し、これまでと現在の平均開放時間を解析。庫内が散らかる前に今後の収納状況を予測して、庫内食材の整理整頓やお手入れを促す通知を、操作パネルや専用アプリ「つながるアプリ」から送るAI技術を備えた。

操作パネルで通知を確認した場合、冷蔵室内に貼ってある二次元コードを読み込むことで、整理整頓やお手入れに関する解説動画を試聴できる。「つながるアプリ」からは、通知ボタンをクリックすることでも同様の解説動画が確認可能だ。

このほか、故障が発生した場合、ユーザーがすばやく対応できるよう、必要な情報を通知する遠隔保守機能を新搭載。冷蔵庫からクラウドに送信されるエラーコードを基に、家電統合アプリ「MyMU(マイエムユー)」にエラー内容を通知し、訪問修理が必要なエラーが発生した場合は、修理依頼に関連するWebページを案内する。

加えて、三菱電機が2022年12月に発表した、家電製品を使った高齢者見守り用サブスクリプションサービス「MeAMOR(ミアモール)」にも対応。見守られる側が冷蔵庫をインターネットに接続することで、見守る側がスマホアプリ「MyMU」内の見守り機能「MeAMOR」から、家電使用状況などを確認できる。

具体的な見守り内容は、ドア開閉検知による見守りと、週単位、月単位での使用状況分析レポートなど。サービスは2023年2月3日から始まり、利用料金は月額1,080円。

  • 生活シーン別の見守り例。冷蔵庫のほか、三菱電機製のルームエアコンやエコキュート一部製品などを使っても見守りできる

  • アプリ画面。エアコン・冷蔵庫・エコキュートが何らかの行動を検知した時間帯をグラフで表示する

このほか、従来モデルからの構造や機能も引き続き備えている。例えば、冷蔵室下段にある「ひろびろ 氷点下ストッカーD A.I.」。チルドや冷蔵室よりも低温の約-3~0度で、生鮮食品を凍らせずに保存する「氷点下ストッカーD A.I.」機能を使うと、従来の冷蔵保存に比べて肉や魚が長持ちする上、凍らせないため、解凍の手間がいらない。

このほか、冷蔵室の床に埋め込まれた給水タンク「洗える埋めちゃっタンク」、約-7度で凍らせて食材を保存する「切れちゃう瞬冷凍A.I.」、LEDの光で野菜の栄養素や彩りをアップさせる「真ん中クリーン 朝どれ野菜室」なども搭載する。

「MR-MZ60J」の本体サイズは、W685×D738×H1,833mm。各室の定格容量は冷蔵室が328L、製氷室が20L、瞬冷凍室が34L、野菜室が115L、冷凍室が105L。年間消費電力量は286kWh/年。

「MR-MZ54J」の本体サイズは、W650×D699×H1,833mm。各室の定格容量は冷蔵室が298L、製氷室が19L、瞬冷凍室が29L、野菜室が103L、冷凍室が91L。年間消費電力量は276kWh/年。

「MR-MZ49J」の本体サイズは、W650×D650×H1,833mm。各室の定格容量は冷蔵室が268L、製氷室が17L、瞬冷凍室が27L、野菜室が92L、冷凍室が81L。年間消費電力量は269kWh/年。

なお、野菜室が真ん中にある片開きドア式の冷凍冷蔵庫「MR-MB45J」(容量451L)も1月27日に発売する。、右開きタイプ(MR-MB45J)と、左開きタイプ(MR-MB45JL)をそろえ、価格はオープン、推定市場価格は330,000円前後。カラーはクリスタルピュアホワイト、グレイングレージュの2色。

  • グレイングレージュ

  • クリスタルピュアホワイト

  • ドアを開けたようす