キヤノンは、大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF」(イメージプログラフ)シリーズの4色顔料インクモデル「TC-20」を発表した。 同社初となるA1ノビ対応のデスクトップ大判プリンターとなり、1月26日より発売する。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップでの価格は13万円前後。
TC-20は、A1ノビ対応ながら机や棚に置いて使える、在宅ワーカー向けの大判プリンター。A1ノビ幅のロール紙を使用でき、ロール紙内に通していたシャフトをなくして交換可能なロールホルダーを採用。ロール紙のセットが簡素化され扱いやすくなった。
インクシステムはBK/C/M/Yの4色構成で、全色顔料インクを使用することでマーカーを引いたり、濡れたりしてもにじみにくい。印刷解像度も2,400×1,200ドットと高精細なので、図面の細線や小さな文字までくっきりと印刷できる。A3サイズの用紙を連続印刷できるオートシートフィーダー(ASF)も標準で装備。セット枚数は最大50枚。用紙のセットやインクの補充などは、すべて本体前面から行えるなど取り回しも良い。
ソフト面では、無料でダウンロード提供するソフトが充実。「Direct Print Plus」ではPDFやTIFFといった形式が異なる複数のファイルを簡単に印刷できる。「Canon Print Inkjet/SELPHY」からは、スマートフォンやタブレットから、ロール紙やインクの残量を確認可能。ファームのアップデートもサポートする。「PIXUS クラウドリンク」を利用すればクラウドストレージに保存した文書を印刷でき、「PosterArtist」ではポスターやチラシなどを作成可能だ。
A1サイズの印刷速度は、線画(標準/モノクロ)で約32秒~。印刷コストは、A1/普通紙/線画(標準/モノクロ)の場合約14円、カラーで約18円。A1/厚口コート紙HG/写真(標準/カラー)の場合約134円。インタフェースは10BASE-T / 100BASE-TX有線LAN、IEEE802.11b/g/n無線LAN、USB 2.0。
本体サイズはW968×D545×H395mm(ASF開時)、重さは32kg。対応OSはWindows 7 / 8.1 / 10 / 11、Windows Server 2008R2 / 2012 / 2012R2 / 2016 / 2019 / 2022、macOS 12以降、ChromeOS。