新型コロナウイルスの影響で、日本の観光業は大ダメージを受けたが、ようやく回復の兆しを見せている。そんな中、米大手調査会社・Morning Consultが先ごろ実施した調査によると、日本人の3分の1以上が「二度と旅行するつもりはない」と回答したという。この「旅行忌避」の割合は、海外の他の国に比べて突出して高い結果だったそうだ。

  • 日本人は旅行嫌い? 日本人の3分の1以上が「もう旅行しない」、ネット「旅行どころか外食も嫌」

    日本人の約35%が、「二度と旅行しない」と回答したという調査結果

この結果は、同社が15カ国の1万6,000人以上の成人を対象に調査を実施した「The State of Travel & Hospitality(pdfが開きます)」によるもの。

本調査では、日本人の約35%が「二度と旅行するつもりはない」と回答。他の国の結果と比べると、日本人に次いで旅行嫌いなのは韓国人で、15%が同様の回答をした。ほか、中国人とアメリカ人が14%、フランス人は10%、イギリス人は8%と続く。この調査の国際比較では、日本がダントツで旅行に対して消極的という結果になったのだ。

この結果には、新型コロナウイルスの感染拡大に加えて、円安が大きな影響を及ぼしているという指摘もある。また、言葉の壁や連休の少なさなど、そもそも継続した根本的な要因もあると分析する声もある。

日本人が旅行に消極的なことを証明するかのように、外務省が発表している「旅券統計」によると、2021年の日本人のパスポート保有率はわずか19.1%で、5人に1人以下となっている。常々、みんな仕事の合間によく旅行なんていけるなぁと思っていたが、旅行ばかり行っている日本人は、実は限られた属性の人だけだったというオチなのかもしれない。

ネット上では「旅行どころか外食も嫌だ」「コロナな続く限り海外旅行なんてできんし」「せいぜい日帰りだな、泊まるほど遠い所に行く気はないわ」「日本人は地元が一番好き」などの声が寄せられた。