グループセブジャパンが国内で展開する「ティファール」ブランド。電気ケトルや電気圧力鍋などのキッチン家電や各種のキッチン用品で知られていますが、2022年10月に日本国内向けとしては初の炊飯器「ザ・ライス 遠赤外線 IH炊飯器 5.5合」を発売しました。炊飯器の気になるニューフェイス、自宅で使ってみました。シャッキリかためのごはんが好きな人にはオススメの炊き上がりですよ。

ザ・ライスは 5.5合炊き

「ザ・ライス 遠赤外線IH炊飯器 5.5合」(以下、ザ・ライス)の炊飯容量は5.5合炊き。内釜の厚さは約3mmです。炊飯できるお米は、白米、無洗米、玄米、雑穀米、長粒米(ジャスミンライス等)。

炊飯モードは、白米、無洗米、玄米、雑穀米、長粒米、すしめし、炊き込み、冷凍ごはん、お粥、玄米/雑穀粥の10モード。炊き具合は、やわらかめ、ふつう、かための3種類。本体サイズは幅258mm×奥行き312mm×高さ232mm、重さは約5,100gです。

お米の種類は「通常炊飯」をタッチして選び、炊飯メニューは「メニュー」をタッチして切り替えます。炊き具合を選べるのは白米と無洗米のみ。「早炊き」に対応しているのは、白米、無洗米、長粒米、「エコ炊飯」は白米と無洗米です。

ふたに取り付けた遠赤外線ユニットが独特の仕組み。ふたからの遠赤外線と、底・側面のIH加熱の組み合わせによって、お米の芯までしっかり熱を届けます。

  • ふたのコイルから遠赤外線を放出します

  • 天面に操作部を集約しています

  • 電源コードはマグネット着脱式。長さは約1mですが、もう少し長くてもよかったと思います

ザ・ライスの内釜は、口が広く少し平べったい形です。内側をよく見ると、3合の水位付近で内釜の角度が変わります。この角度のせいか、使い始めうちは水位線がわかりにくく感じました。ただ、内釜に設けたこの角度は、美味しく炊く工夫のひとつでもあります。

  • 内釜に角度がついているため、慣れない内は水位の調節がちょっと難しいかも

  • 上下55度の角度を施した内釜。この角度が熱の対流と循環を促して加熱ムラを抑え、お米の中心までふっくら炊き上げるそうです

  • 少し平べったい形状が特徴です。釜の縁に厚みを持たせて「段」を付けることによって、熱を釜の内側に閉じ込めます

お手入れについては、内釜と内ぶたのほかに、蒸気口を分解して洗う必要があります。蒸気口の上下のカバーとパッキンを外して洗うのですが、パーツが小さく数も多いため、もう少し簡単だったらよかったところです。

  • 本体上部の蒸気口を外して洗います

  • 内釜、内フタ、蒸気口をお手入れします

  • 蒸気口をさらに分解して洗いますが、パーツが小さく扱いにくく感じました

あっさりしたお米が美味しい

今回、白米「ふつう」モードを使って、「ゆめぴりか」と「雪若丸」を炊いてみました。炊飯時間は3合で55分でした。

  • 炊飯時は残りの時間、保温時は保温時間が表示されます。時計の上では、遠赤外線の加熱時にランプが赤く光ります

  • ゆめぴりかの炊き上がり

  • かたさがしっかりした味わい

「ゆめぴりか」で炊いたごはんは、粘り気ともっちり感があるというよりは、歯応えがしっかりした炊き上がり。普段、筆者は圧力IH炊飯器で炊いているためか、もっちり感が少し物足りなく感じました。

「雪若丸」はしっかりとした粒感が特徴のお米。白米「ふつう」モードで炊いてみると、米の輪郭がはっきりして、噛むほどに甘みを感じて美味しい! 個人的には、雪若丸のような粒立ちのよいお米に向く炊き上がりの印象です。

  • 雪若丸は粒感が際立った炊き上がり。美味しかった!

炊飯具合を「やわらか」にして、ゆめぴりかを炊いてみたところ、みずみずしさが増してやわらかくなりました。ただ、「弾力」や「もっちり感」とはまた違った食感です。好みによって感じ方は変わってくると思いますが、ザ・ライスは粒感、シャッキリ感、かためのごはんが好きな人向きだと思います。

ふっくらできたさつまいもの炊き込みごはん、カオマンガイ

この粒立ちがぴったりだったメニューは、炊き込みごはんやカオマンガイ。付属のレシピ集で紹介されているものから「雑穀入りさつまいもごはん」を炊いたところ、さつまいもはふっくらして潰れることなく炊き上がり、ごはんも一粒一粒ほぐれました。

炊き込みごはんは水加減がそれなりに難しく、何となくベチャっとしがちなものですが、内釜の中で上のほうのごはんも下のほうのごはんもしっかりと歯応えを保っていて、美味しいできあがりです。

  • 「雑穀入りさつまいもごはん」は雑穀米モードで

  • 内釜に調味料、雑穀、白米、水を入れて、その上にカットしたさつまいもを乗せて炊きます

  • さつまいもはほっくり炊けました

  • うっすらピンクに色づきます

もうひとつ、タイ米を使ったカオマンガイは、「長粒米」モードで炊きます。これも鶏肉はふっくらと仕上がり、ごはんはパラパラっとして絶品。お店で食べるような味! ちょっと感動しました。

このかたい食感のごはんは、カレーなどのエスニック料理、チャーハンなどにも向いてそうです。

  • 「長粒米」は専用モードで炊きます

  • 米の種類ごとに水位線があります

  • 口が広いので鶏肉を2枚並べても重ならずに入れられます

  • 簡単に本格的なカオマンガイが楽しめます

  • 鶏肉がふっくらしており、ご飯はサラサラで美味しい!

「冷凍ごはんメニュー」は、通常モードよりも水分を感じる炊き上がりになりました。冷凍したものを温めて食べたところ、締まって粒感があり、水分を感じる味わいでした。冷凍したごはんはゴワゴワした食感になることが多いですが、「冷凍ごはんメニュー」のごはんは炊きたてのふっくら感に近いイメージです。

  • 「冷凍ごはんメニュー」で炊いたごはんは、炊きたてだと水っぽい感じがしますが、一度冷凍してから再び温めたときに、この水分がごはんを美味しく温めます

保温機能は備えていますが、保温時間が経過するとごはんのみずみずしさが失われます。また、長く保温すると内ぶたに水滴がたまり、ふたを開けるときにポタポタと落ちることも。「冷凍ごはんメニュー」が美味しく食べられるので、ザ・ライスではまとめて炊いて保温の時間が長くなるよりも、炊いてすぐに冷凍するほうがよい思いました。

カレーや卵かけごはんにもぴったり

ザ・ライスは、もっちり・弾力というよりは、シャッキリで粒感あるかたいごはんが好きな人に向いている炊飯器でしょう。ごはんの一粒一粒がふわっとほぐれるため、炊き込みごはんなどをよく食べる人にもぴったり。ごはんが固まって団子状にならないため、カレーや卵かけごはんもサラサラとした食感を楽しめると思います。

美味しいごはんがあると毎日の食事が楽しくなるもの。「かためのごはんが好き!」「チャーハンをよくつくる!」「カレーもビリヤニもカオマンガイも好き!」という人は、ザ・ライスを候補に入れてみてください。