野生動物の面白い瞬間を捉えた写真コンテスト「Comedy Wildlife Photography 2022」の受賞作品が発表された。総合優勝は、木の上から落ちる子ライオンを捉えた作品だ。

  • 野生動物の面白い瞬間を捉えた写真コンテスト、面白過ぎる受賞作品が発表される

    野生動物のクスッとする決定的な瞬間捉えた作品ばかりだ

「Comedy Wildlife Photography」は、2015年から始まったコンテストで、野生動物のユーモア溢れる作品で、野生動物保護への理解と参加を広げることを目的として作られたそうだ。今年の「Comedy Wildlife Photography」は、世界85カ国から寄せられた5,000作品の応募があったとのこと。「OVERALL WINNER(総合優勝)と、CATEGORY WINNERS(部門賞)として6作品が公開されている。

総合優勝に輝いたのは、Jennifer Hadleyさんが撮影した「Not so cat-like reflexes(ネコ科らしくない反射神経)」だ。生後3カ月の子ライオンが木から落ち、木にぶつかっている姿を捉えたものだ。Hadleyさんによると、この子ライオンは何匹かの子ライオンとともに、木の上にいたという。そして、子ライオンは降りるのに最適な場所を探して、木の上を歩き回り、降りようとしたが、木の上に登ったのはおそらく初めてで、上手く降りられなかった瞬間を捉えたそうだ。またこの作品は、部門賞である「Alex Walker’s Serian Creatures of the Land Award」も受賞している。

  • ネコ科らしくない反射神経を見せる子ライオン。
    (C)Jennifer Hadley/Comedy Wildlife Photography

ちなみに、Hadleyさんは、部門賞の「Affinity Photo 2 People's Choice Award」でも、「Talk To The Fin!(フィンと話そう!)」という作品で受賞している。2羽のペンギンが映っており、1羽のペンギンが羽を前に出し、無愛想に、もう1羽を無視しているかのように見える瞬間だ。

  • 互いに背中を向け合うペンギン。
    (C)Jennifer Hadley/Comedy Wildlife Photography

  • リフティングしているかのようなクーパーハイタカ。
    (C)Jia Chen/Comedy Wildlife Photography

このほか、「HIGHLY COMMENDED WINNERS(高く評価された受賞者)」として10作品が選出された。例えば、馬の後ろに羽を広げた鳥がおり、まるでペガサスのように見える馬の写真や、クマに反撃するサーモンなどなど。クスッとする作品ばかりなどで、ぜひ一度みていただきたい。

  • ペガサスのような馬。
    (C)Jagdeep Rajput./Comedy Wildlife Photography

  • クマに反撃するサーモン。
    (C)John Chaney/Comedy Wildlife Photography