若手の社会人が、「仕事がゆるくて、職場がホワイトすぎる」という理由で離職するケースが増えているらしい。

  • わかる? わからん? 若手社員の離職理由「会社がホワイトすぎる」というケースが増えている

    若手社員の離職理由が「会社がホワイトすぎて」というケースが増えているらしい

若手の離職理由といえば、長時間労働や、パワハラなどを思い浮かべる人も多いだろう。しかし近年では、長時間労働や、ハラスメントなどへの対策を講じる企業が増え、企業の職場環境は大きく変化している。ただこの変化が新たな要因となり、離職する若手がいるというのだ。

リクルートワークスによる、大手企業に就職した若手社員への調査「大手企業における若手育成状況調査報告書(pdfが開きます)」によると、若手社員の4人に1人は、上司や先輩から一度も叱られた経験がないと回答。また、1週間の労働時間や、残業時間は年々減少傾向にあり、仕事量や、仕事の難易度など若手に課される仕事の負荷も低下しているという。さらに、職場での心理的な環境については「休みが取りやすい」や、「失敗が許される職場である」という項目で半数近くの人が「あてはまる」と回答している。調査を見る限り、まさに「ホワイトで働きやすい職場環境」が構築されていると言えるかもしれない。

ただし、現在の職場を「ゆるい」と感じる若手社員は、全体の3分の1以上にのぼったという。こうした「ゆるい職場」が若手社員の離職理由の一因となっている可能性があるというのだ。実際、ストレスや不安感に関する質問において、新入社員の64.8%が「不安だ」と回答。また、新入社員の45.6%は「自分は別の会社や部署で通用しなくなるのではないかと感じる」と回答しているのだ。つまり、若手社員にとって、こうした「ゆるい職場」は成長する機会を奪われていると感じ、離職してしまうというのだ。

ネット上では「わかる、若者ではないが、わかる」「そんな贅沢な悩みがあるの?」「なんだこの贅沢な奴らwww」などの声が寄せられた。