プリンストンは、オーストラリアのオーディオブランド・Nura(ニューラ)の新製品として、世界初のaptX Lossless対応完全ワイヤレスイヤホン「NuraTrue Pro」を12月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は45,980円前後を見込む。
BluetoothでCD品質(44.1kHz/16bit)のロスレスオーディオ伝送が可能な、クアルコムの最新技術「aptX Lossless」に、ワイヤレスイヤホンとして世界で初めて対応(2022年6月時点、自社調べ)。
Nura製品の特徴である、ユーザーの聴覚感度を自動で測定して最適化する「パーソナライズドサウンド機能」や、周囲の騒音に合わせて微調整しながらノイズを抑える「アダプティブアクティブノイズキャンセリング」、臨場感あるDirac Virtuoによる「空間オーディオ機能」を組み合わせ、「ユーザーにあわせて個別にカスタマイズした比類のないワイヤレスオーディオ体験を提供する」としている。
クラウドファンディングサイトのCAMPFIREで9月にプロジェクトを開始したところ、3日で目標金額50万円を大きく超える1,000万円を突破し、10月末の終了時点では900人以上の支援を集めて達成率5,353%まで到達。今回、一般販売を開始し、ECサイト「プリンストンダイレクト」や家電量販店などで購入できるようになる。
NuraTrue Proの詳細
完全ワイヤレス(TWS)イヤホン「NuraTrue Pro」の最大の特徴は、ワイヤレスでのロスレスオーディオ伝送を可能にしたこと。従来は音をワイヤレス伝送するときのデータ圧縮で情報が失われていたが、NuraTrue ProではaptX Losslessの技術が利用できるため、データ圧縮で情報を失うことなく、「そのままの音を再生できる」とする。
スウェーデンのDiracによる、空間オーディオモードを搭載。すべてのステレオ音源に対応し、「まるでハイエンドのスタジオモニターが整備された空間に入ったような体験ができる」という。再生環境固定(レコーディングスタジオのシミュレーション)で、ヘッドトラッキング機能は非搭載。
ほかにも、周囲の騒音を自動的かつ継続的に微調整することで、移動しながら常にリスニングを最適化できる、アダプティブアクティブノイズキャンセリング機能も備える。
Nura製品の特徴である、聴覚測定によってユーザーが聞きやすい音の周波数を学習し、自動的に最適な音を割り出して“オーダーメイドサウンド”を実現するパーソナライズドサウンド機能も引き続き搭載。新たに公開した「Nura Pro EQ」では、聴覚プロファイリングデータを手動で調整でき、さらに好みを反映させたサウンドにできるという。
10mmの低歪みダイナミック型ドライバーを備え、再生周波数帯域は20Hz〜40kHzで、感度は101dB。Bluetooth 5.3準拠で、コーデックはSBC/AAC/aptX Classic/aptX Lossless/aptX Adaptive(96kHz/24bit)をサポート。同時に2台の機器に接続するマルチポイント機能にも対応する。
骨伝導マイク2つを含む計8個のマイクを内蔵し、ハンズフリー通話が可能。周囲の環境音を抑えたクリアな通話を可能にする。さらに超広帯域の音声通話を可能にするクアルコムの新技術「aptX Voice」(32kHz)にも対応している。
連続再生時間はイヤホン単体で約8時間、充電ケース込みで約32時間。約5分の充電で約1時間再生できる。ケースはQi規格準拠のワイヤレス充電対応。イヤホン本体はIPX4防水対応。タッチコントロールを備え、専用アプリを使って最大8つのタッチ入力(イヤホンごとに4つ)を任意で割り当てられる。
重さはイヤホン本体が8.6g、ケースが54g。XS/S/M/Lの4サイズのシリコンイヤーピースと、フォームイヤーチップ1ペア、シリコンフィットウィング2ペアなどが付属する。