iPhoneを利用する頻度にも使いかたにも変わりはないけれど、バッテリーの減りが速くなった...原因が使うアプリのせいでもバッテリーの劣化でもないのなら、「設定が変わった」ことが原因かもしれません。画面の明るさ、Wi-Fi/Bluetoothなど、原因はいろいろ考えられます。

文章を入力する量が特に多いユーザの場合は、iOS 16で追加された「キーボードの触覚フィードバック」を疑うべきかもしれません。メールやSNS、ショートメッセージなどiPhoneでテキスト入力する機会は多く、その量次第ではバッテリー減少ペースに影響することも。確認する価値はあります。

iPhoneがブルブル震えることで持ち主に通知や電話の着信を知らせるバイブレーションは、iPhoneでは「Tapticエンジン」と呼ばれる振動ユニットが生み出しています。指先に感じる「コツッ」という振動も、Tapticエンジン内のオモリを磁石やバネの働きで高速に動かすことで実現されているのです。

しかし、物理的な運動を伴うだけに、バッテリー消費量が増えることは避けられません。Appleのヘルプページに「キーボードの触覚をオンにする(振動させる)と、iPhoneのバッテリーの持続時間に影響する場合があります」という記述があるように、Tapticエンジンの働きを利用する「キーボードの触覚フィードバック」の多用は、バッテリー消費量を増やします。

iPhoneで文字入力する機会が多い、1回あたりの文字数もかなり多い、という場合には『設定』→「サウンドと触覚」→「キーボードのフィードバック」の順に画面を開き、「触覚」スイッチをオフにしてみましょう。以降、文字入力のたびに指先に伝わる振動はなくなりますが、バッテリーのもちが多少なりとも改善されるかもしれませんよ。

  • 「キーボードの触覚フィードバック」は多少なりともバッテリー消費量に影響します