シロカといえば、超コンパクトなグラインダー付き全自動コーヒーマシンなど、コスパのよい特徴的な製品で人気の家電メーカー。そんなシロカが電子レンジの新製品「おりょうりレンジ SX-23D152」(以下、おりょうりレンジ)を発売しました。

おりょうりレンジはオーブン機能などがない単機能の電子レンジですが、メイン料理からデザートまで幅広い自動メニューを搭載しています。「おりょうり」の実力はどんなものか、プレス向け体験会でチェックしてきました。

  • シロカの「おりょうりレンジ(SX-23D152)」

    2022年11月発売のおりょうりレンジ。見た目はシンプルな単機能電子レンジですが、54種類の自動メニューを搭載し、全60種類のレシピに対応しています。推定市場価格は30,000円前後。扉部分にはミラーガラスを採用し、スタイリッシュなデザインです

単機能レンジには珍しい自動調理メニューを搭載

おりょうりレンジは庫内容量23Lと、ファミリー世帯でも使いやすい大きめサイズの電子レンジ。オーブンやグリル機能のない「単機能電子レンジ」は、コストパフォーマンスを重視したシンプルな機能の製品が多いのですが、おりょうりレンジは豊富な自動メニューを搭載。

さらに、レンジ出力が最大1,000W(3分まで)とパワフルなほか、100W相当の繊細な加熱も可能です。100Wと200W相当の出力を使い分け、冷凍食材を加熱しすぎないように解凍する「やさしさ解凍」もあるなど、単機能の電子レンジとしては充実した機能ぶり。

  • 本体サイズは幅49.5×奥行き37.6×高さ30.2cm。テーブルはフラットタイプで扉は横開き型

  • ボタンとダイヤルを組み合わせた操作パネル。ボタンで運転メニューを選択し、ダイヤルで細かな設定を選びます

最大の特徴である自動メニューは、多くが耐熱容器に材料を入れて「メニュー番号」を選んで運転スタートするだけで完成。調理中は火加減をチェックする必要がないので、別の一品を作ったり調理以外の家事や用事を済ませたりできます。また、鍋やフライパンを使わないので、洗い物が少なくなるのも大きなメリットですね。

  • 豊富な写真でわかりやすい付属レシピブック。「ハンバーグ」のようなメイン料理のほか、パスタのような一品で満腹できる料理、チーズケーキのようなデザートまで、幅広いバリエーションの自動メニューがあります

おりょうりレンジでエビチリを調理! 使い勝手は? 味は?

今回、実際におりょうりレンジの調理を体験。自宅ではちょっとハードル高めの「トマトエビチリ」を作りました。料理が得意ではない人は、エビチリや麻婆豆腐といった料理は「●●の素」を使うことが多いのではないでしょうか? シロカによると、トマトエビチリはおりょうりレンジのレシピのなかでも、少しだけ手間がかかる部類の料理だそうですが、実際の調理過程はシンプルでした。

  • 最初に、むきえびにショウガやニンニク、ネギ、酒などを入れ、ラップをかけてから調理メニュー「21」でスタート

  • 5分ほどでブザーが鳴り、本体の液晶に「OPEN」と表示されたら、耐熱容器を出してトマトケチャップや豆板醤など残りの調味料とトマトを入れて再スタート。このメニューを含めた一部のメニューは、加熱途中にブザーが鳴ったら材料を追加したり、材料を混ぜたりひっくり返したりといった2段階の調理です

  • 完成した「トマトエビチリ」。油分は大さじ1/2のごま油だけ。フライパンで作る一般的なエビチリよりかなりヘルシーです

調理で覚えておきたいのは、おりょうりレンジの内蔵センサーが「湿度センサー」であること。食材から発せられる蒸気量で食材加熱時間をコントロールするため、ラップを使うときは蒸気を逃がすための隙間を空ける必要があります。反面、湿度センサーは高機能オーブンレンジが搭載す赤外線温度センサーよりも低コストなので、製品価格を低く抑えられています。

さて、完成したトマトエビチリは、調理の第1段階で酒とショウガでエビを加熱したからか、冷凍むきえびの生臭さはゼロ。しっかり加熱されているにもかかわらず、エビはプリプリ感、ネギはシャキシャキ感のある絶妙な火加減です。

調理後半で投入したトマトにはフレッシュ感があり、試食でも最後まで飽きさせませんでした。試食前は「加熱の途中で材料を追加する手間は面倒だな……」と感じていたのですが、試食したあとは、各食材を最適な食感に仕上げるために2段階調理の必要性が実感できました。

  • マイナビニュース・デジタルの林編集長も試食。「中華料理店の油っぽいエビチリは(歳のせいか)そんなに多く食べられないけど、これなら大皿でもイケそう。味もしっかりしていて、ごはんのオカズにも合う」(林)

共働き世帯が増えた現在、多くの家電メーカーが自社のオーブンレンジ最上位機種に「自動メニュー」を搭載しています。「耐熱ボウルに材料を入れればボタン一つで料理が完成」という機能は、珍しくありません。

ただ、実売で30,000円前後というコスパ価格の単機能電子レンジに、ここまで本格的な自動調理メニューを搭載している製品はレア。「プレミアム価格帯のレンジは買えないけど、電子レンジの自動調理機能は使いたい!」というユーザーはぜひチェックしてみてください。

オーブントースター「すばやき」シリーズもモデルチェンジ

シロカの調理家電では、90秒ですばやく食パンが焼けるオーブントースター「すばやきトースター」シリーズも人気です。このすばやきトースターにも新モデルが登場しました。

  • 従来モデルと大きく変わった操作部。従来はダイヤル×1にボタン×1という構成でしたが、新モデルはダイヤル×2でより直感的な操作性になりました

すばやきトースターの特徴は、なんといっても名前にもある「すばやい焼き上げ」です。疎密ヒーター、そしてヒーターの熱を庫内で反射するヒーターリフレクター、熱を逃がさないための2重ガラス扉、コンベクションファンという4つの要素によって、食パンを90秒で焼き上げ。食パンの水分を逃がしません。

  • 熱が逃げやすい端に行くしたがって、「密」にすることで焼きムラを減らすカーボンヒーター。ヒーターの熱を乱反射させる凸凹した壁(リフレクター)、庫内ファンなど、食パンをすばやく焼き上げるために開発されたシリーズです

新モデルのST-2D451は、食パンの厚みを「4・5・6・8枚切り」から選ぶことで、より美味しいトーストが可能に。また、従来モデルにもあった「焼きいも」モードは、「焼きいも ホクホク」と「焼きいも ねっとり」から選べるようになりました。

さらには、忙しい朝でも少ない手間でボリュームあるパンが食べられるように、具材を乗せた状態でパンを冷凍する「冷凍アレンジトースト」を調理するモードも新たに搭載しています。今回の体験会では、この冷凍アレンジトーストで焼いたパンを試食しました。

  • 具材を乗せた状態でパンを冷凍しておくと、小腹がすいたときや子どものおやつにサクッと調理できて便利。今回はクリームチーズと冷凍ベリーを使った「ティラミスベリートースト」と、明太子とシュレッドチーズを乗せた「明太チーズトースト」を調理しました。どちらも時間がある週末などに下ごしらえしてラップで包み、冷凍庫に保存しておくだけです

  • 冷凍しておいたアレンジトーストをST-2D451にセットして、「アレンジトースト(冷凍)」モードで焼けば完成です。「ティラミスベリートースト(写真上)はデザートとして完成している味。下準備をしておけば焼くだけだからお手軽。明太チーズトースト(写真中)は、チーズがしっかり香ばしく焼けていて子どもも好きそうな味でした。お酒のつまみにも合いそう」(林)

新メニューの搭載以外にも、焼き網の付け外しを改良するなど、従来モデルから細かなブラッシュアップがあります。いずれも大きな機能変更ではありませんが、操作性の改善やパンの厚さにあわせた加熱調整など、人気モデルがさらに美味しく調理できるように、そして使いやすくなっています。