米Appleは12月6日(現地時間)、音楽サービス「Apple Music」にシンガロング機能「Apple Music Sing」を追加することを発表した。好きな音楽をアーティストとともに歌って楽しめる機能だ。同サービスのVoiceプランを除くサブスクリプション登録者を対象に、12月末にiPhone、iPad、最新のApple TV 4Kで利用できるようになる。

Singは、Apple Musicの人気機能の1つである歌詞表示を利用した新機能になる。

Apple MusicではiOS 10で歌詞表示が追加され、iOS 12で歌詞による楽曲検索が可能になり、iOS 13で歌詞と音楽再生が連動するようになるなど機能が強化されてきた。現在は、再生に合わせて歌詞が流れるように表示され、歌われている部分が強調表示される。歌詞表示で別の部分を選ぶと、そこに再生が移動する。オリバー・シュッサー氏(Apple Music/Beats担当バイスプレジデント)によると、この歌詞表示機能を利用して多くのApple Musicユーザーが好きな曲に合わせてアーティストと一緒に歌っている。Singは、シンガロングをより楽しめるように以下の4つの機能で歌詞表示を進化させた。

  • ボーカルの音量調節:演奏に合わせて歌いやすいように楽曲のボーカルの音量を調節。アーティストと一緒に歌ったり、ユーザーがメインボーカルになる、またはそれらをミックスするなど柔軟な調節が可能。
  • リアルタイムの歌詞表示:再生に合わせて音節ごとに歌詞が表示され、さらにボーカルのリズムに合わせて言葉が踊るように歌われている部分がハイライトされるので、正確なタイミングで歌うことができる。
  • バックボーカル:メインボーカルと共に歌われているボーカルラインを独立してアニメーション表示できるので、バックボーカルを歌うシンガロングも楽しめる。
  • デュエット表示:デュエット曲やコラボレーション曲など、複数のシンガーが歌っている楽曲で画面の両側に各ボーカルを表示する。

Singは、歌いやすい曲や歌いたくなる楽曲を中心に数千万曲で利用できるようになる。Singの開始に合わせて、シンガロングに適した名曲、デュエット曲、コーラス、アンセムを集めた50以上のプレイリストをApple Musicで提供する。