大阪府・天王寺動物園で11月24日、ライオンが逃げた想定の防災訓練が実施された。その防災訓練の映像が、ネットで「かなりシュール」と注目を集めている。

  • 天王寺動物園の防災訓練に、ネット「かなりシュール」

    ライオンが逃げた想定の防災訓練

開演時間の午前10時に南海トラフ巨大地震が発生し、天王寺区で震度6弱の揺れを観測。地震で倒れた木を伝って1頭のライオンが脱走したという想定の防災訓練だ。開演時間中に一般の来園者がいる中で実施された。職員やスタッフに加えて、天王寺消防署も参加した。

防災訓練の映像では、着ぐるみを着たライオン役の職員が園内を逃げ回っているのがわかる。職員やスタッフは盾や網などを使ってライオン役の職員を1箇所に追い込み、麻酔銃を使って眠らせて捕獲している。一見すると悪ふざけのように見えなくもない。ただ同園によれば、捕獲用具の収納場所の確認や、負傷者の応急処置、震災発生時の動物の収容手順の確認など、手順を追って確認できたという。

防災訓練では、ライオンの捕獲だけでなく、応急救護場の設置、負傷者役の皆さまの移動、ケガ人のトリアージを行うなど、応急救護についての訓練も行われた。

ちなみに、石川県・いしかわ動物園でも11月25日、震度7の地震でホワイトタイガーが脱走した想定の防災訓練が行われ、こちらも「シュール」だと注目を集めていた。

ネット上では「緊張感のカケラもない訓練」「愉快すぎる」「虚構新聞ではなく??」などの声が寄せられた。