iPhoneのカメラアプリは、前回使用した設定を次回起動したときに自動適用することができます。この機能を利用すれば、カメラモードを「ビデオ」に切り替えると、次回起動したとき自動的にビデオを撮影するモードになります...が、いつもいつもビデオを撮影したいとはかぎりませんよね。

『設定』→「カメラ」→「設定を保持」画面には、前述したカメラモードのほかに、「クリエイティブコントロール」や「マクロ撮影コントロール」、「露出調整」といったスイッチが用意されています。次回起動したときも同じ条件で利用したいのなら、該当するスイッチをオン(白→緑)にすればOKです。

問題は、どのスイッチをオン/オフにすべきかですが、大前提は「すべてオフ」です。カメラアプリが起動された時点では、ユーザが静止画を撮影したいのかビデオを撮りたいのか、露出調整を保持したいのかそうでないのか判断しようがありませんから、ユーザ自身が使いやすいようオン/オフを決めるというのが正解です。

敢えてどのスイッチをオン/オフにすべきかといえば、「カメラモード」スイッチはオフにすべきでしょう。利用頻度がもっとも高いモードは「カメラ」で、次回起動したとき他のモードではかえって手間がかかる可能性が高いからです。

超広角レンズでのマクロ撮影が可能なモデルでは、「マクロ撮影コントロール」スイッチをオンにしておくことをお勧めします。オフの場合、カメラが十数センチ以内に被写体をとらえたとき自動的にマクロモードになり、撮影に使うレンズを切り替えられ構図がズレてしまうからです。オンにしておけば、マクロモードにするかどうかチューリップボタンのタップで決定できます。

ほかにも「露出調整」や「ナイトモード」などのスイッチが用意されていますが、それは自分なりに使いやすいよう設定すればいいでしょう。「Live Photos」のように、利用頻度の個人差が大きい機能についても、自分で下す判断がベストなはずです。

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