iOS 8で登場した「ファミリー共有」は、アプリや音楽など購入したコンテンツを家族のiPhoneと共有する機能です。コンテンツだけでなく、カレンダーや位置情報の共有、iPhoneの使いかたの管理(スクリーンタイム)も対象になるので、うまく使えば家族間の情報共有/連携に役立ちます。
ファミリーに参加できるメンバーは最大6人、うち1人が代表者になるため、差し引き5人をメンバーとして追加できます。メンバーに加わるときに血縁関係は必須条件ではなく、事実上の婚姻関係にある人や親しい友人でもかまいません。
ファミリー共有グループでは、メンバーが購入したアプリ(App Store)や音楽/映像コンテンツ(iTunes Store)などの代金は管理者が支払います。だからゲームアプリなどで課金すると、管理者に請求が行くことになります。
ただし、各メンバーに残高がある場合は事情が変わってきます。プリペイドカードからチャージするなどしてメンバーのApple IDに残高を用意しておけば、そこから購入代金が引き落とされるため、管理者に請求が行くことはありません。
一方、プリペイドカードでチャージしておけば"親バレ"しないかというと、そうではありません。「承認と購入のリクエスト」を有効にしている場合、購入/ダウンロードは原則的に承認制となり(購入済みコンテンツの再ダウンロードなど例外はあります)、管理者にリクエストが届きます。管理者がリクエストを承認してはじめて購入/ダウンロードが進行する形式になるため、課金がバレる以前の話です。
管理者は未成年(18歳未満)のメンバーに対して「承認と購入のリクエスト」を有効にできます。13歳未満のメンバーはデフォルトで有効になるため、敢えて設定を緩くしないかぎり、親の目が届かぬスキにどんどん課金という事態は発生しないでしょう。