あるアプリでコピーしたデータをほかのアプリへペースト(貼り付け)しようとしたら、「"○○○"から"△△△"ペーストしようとしています。よろしいですか?」と確認を求められたのですね? 近ごろこのダイアログを目にすることが多いような...確かに気になります。

このダイアログは、iOS 16で強化されたセキュリティ/プライバシー対策によるものです。異なるアプリ間でコピー&ペーストするとき、データは「クリップボード」と呼ばれる仮想的な領域に一時保存されますが、その機構が悪用されかねないと判断され、ペーストする直前にユーザの許可を得るよう仕様変更されました。そうすれば、ユーザの許可なくクリップボードからデータを引き出せなくなるからです。

ペーストの確認を求めるダイアログは、テキスト(文字データ)だけでなく画像が対象のときにも現れます。ダイアログの表示はデータの種類によって決まるのではなく、クリップボードへのアクセスを監視するためのものだからです。

しかし、一部のユーザからは、このダイアログが必要以上に表示される問題が報告されています。異種アプリ間でのコピー&ペーストを行うつど表示されるようでは、ストレスになりかねませんから、改善が求められるところです。

幸い、iOS 16.1からは、アプリごとにペーストの許可を設定できるようになりました。『設定』→アプリ名の順に画面を開くと、「ほかのAppからペースト」という項目が用意されたアプリが登場しています。ここで拒否を選択すれば以降ほかのアプリでコピーしたコンテンツをペーストすることはできなくなり、許可を選択すれば以降確認なしにペーストできるようになります。

  • "コピペ"の警告を減らすには