ローランドは、BOSSブランドより、ビートに合わせてサウンドを分割する「スライサー」のコンパクトペダル版「SL-2」を2022年11月19日に発売する。市場想定価格は17,600円前後。

  • ビートに合わせてサウンドを分割する「スライサー」のコンパクトペダル版「SL-2」

「SL-2」は、ビートに合わせてサウンドを分割(スライス)することで、リズミカルなサウンドを生み出すコンパクトペダルエフェクター。2008年に発売された2つのフット・ペダルを備えた「SL-20」のコンパクトペダル版という位置付けとなる。「SL-20」をブラッシュアップした「「ステレオ・スライサー・エンジン」を装備し、スライサーと他のエフェクトを組み合わせた効果も含めて8タイプを搭載。それぞれのタイプに11種類のバリエーションを用意し、計88パターンのサウンドを生み出せる。さらに専用アプリ「BOSS TONE STUDIO(macOS/Windows対応)」を使用することで、追加のスライス・パターンをダウンロードできるようになっている。お気に入りのパターンを本体に内蔵されたパターンと入れ替えることも可能。

スライスしたサウンドは、本体のノブで簡単に調節が行える。「ATTACK」ノブは音の立ち上がりを、「DUTY」ノブは音の長さを制御でき、アタックが強調されたパーカッシブなサウンドから、緩やかなサウンドまで幅広く対応する。

出力レベルは最大12dBまでブースト可能。アウトプット・モードは7つを備え、シンプルなステレオ接続をはじめ、エフェクト音とダイレクト音を独立して出力、音の定位をランダム、交互、または左右に交差させて出力することができるほか、ステレオ出力ながら、音が前後左右に立体的に移動するなどのトリッキーな効果を得ることも可能となっている。

オプションの「FSシリーズ」を接続することで、リズムを足元でリアルタイムにコントロールするタップ・テンポ機能、ペダル・スイッチを踏んでいる間のみエフェクトをかけるモーメンタリー・スイッチ機能の利用が可能となる。エクスプレッション・ペダル使用時には、「SL-2」のノブをペダルに割り当てることで、足元でのコントロールが行える。TRS MIDI端子も装備し、外部MIDI機器とのBPM同期、エフェクトON/OFF、タップ・テンポなどの制御が行えるようになっている。

サイズはW73×H59×D129mm。質量は450g(電池含む)。本体のほか、アルカリ電池(9V形、本体に接続済み)などが付属する。