米国時間の10月4日、米電気自動車大手テスラのCEOとして知られるイーロン・マスク (Elon Musk)氏が、Twitter社の買収を条件付きで再提案していたことがわかった。マスク氏は今年の4月にもTwitterを買収すると提案し、合意まで進んでいたが、Twitterの偽アカウント管理を問題としたマスク氏側が買収撤回を発表していた。

米証券取引委員会(SEC)に提出された10月3日付の書簡で判明した。書簡には、「訴訟を直ちに停止するか、手続を延期すること」を条件に、当初予定していた440億ドル(約6.3兆円)で買収するとしている。

4月の提案では、マスク氏がTwitter社を440億ドル(約6.3兆円)で買収すると提案し、結果的にはTwitter社がこれに合意していた。しかし、その後の7月、Twitter社が提出した関連資料において「スパムなどのbotアカウントの数字が正解に報告されていない」ことを理由に、マスク氏が買収の撤回を発表。Twitter社はこれに対し、買収契約の履行を求めた裁判を起こしており、10月17日にデラウェア裁判所で審理が行われる予定となっている。

マスク氏の再提案の理由は不明だが、「この裁判で勝ち目がないからでは?」という憶測も流れている。Twitter社は公式Twitterの投稿で、書簡を受け取ったことを明かすとともに、「当社の意向は、1株あたり54.20ドルで取引を完了することです」とコメントしている。

ネット上では「買うのかい、買わないのかい、どっちなんだい!」「おまえどっちやねーん」「どうなるだ?」などの声が寄せられた。