issinが取り扱う、お風呂上がりに足裏を拭きながら体重を測定し、変化をアプリに記録できるバスマット「スマートバスマット」は、2022年4月7日から応援購入サイト「Makuake」にて先行販売を実施。2カ月半の期間で目標金額を上回る総額3,268万円を集めました(プロジェクトは終了)。

6月末から公式サイト上で予約販売を行っており、価格は16,980円。先行予約はすでに3,000台を突破し、発送は10月を予定しています。10月下旬~11月上旬から一般販売を開始する予定のスマートバスマット。プレス向け体験会で実機を触って特徴をチェックしてきました。

  • スマートバスマット

    issinが提供するスマートバスマット。浴室の前に置かれているとバスマットにしか見えないデザインですが、その実力は?

issinは、LEDシーリングライト一体型プロジェクター「popIn Aladdin」シリーズで知られるpopInを立ち上げた程涛(テイトウ)氏が、退任後新たに設立した新会社。スマートバスマットはissinの製品として初めて発売するものとなります(現在「popIn Aladdin」事業は、XGIMIが設立したAladdin Xの所有です)。

  • 程涛氏

    issin代表取締役社長の程涛(テイトウ)氏。写真撮影時には、「スマートバスマットをこれから使って痩せる予定なので、beforeの状態だと思ってください」とユニークな発言も

見た目は普通のバスマットなのに足裏を拭く間に体重測定!

スマートバスマットは、体重計とバスマットを一体化した製品。お風呂上がりにスマートバスマットへ乗って、足裏の水気を取る短い時間で体重を測定します。測定結果は自動的にスマホアプリ(iOS/Androidに対応)に記録され、中長期的な体重管理をサポートします。登録アカウントは最大8人なので、家族で使えますね。

  • スマートバスマット

    スマートバスマット。本体の上に薄く柔らかいマットを重ねて使用します

スマホとはWi-Fiで通信。専用アプリだけでなく、iPhone用アプリ「ヘルスケア」とも連携でき、今後は栄養士のアドバイス、オンライン診療といったサービスのアプリとも連携する予定です。測定データはAmazon.co.jpが提供するクラウドサービス「Amazon Web Services」(AWS)をプラットフォームとして管理します。

上のマットは柔らかく洗濯もOK!

使用時は、本体(体重計部分)の上に取り外せるマットを装着。このマットには珪藻土(けいそうど)入りのソフトな素材を採用しており、洗濯可能です。一般的な珪藻土マットは、速乾性・吸水性に優れており人気ですが、ひび割れしたり冬に冷たくなったりすることから、今回は柔らかい素材を採用しました。水分を吸収する量は一般的なタオルと珪藻土マットの中間程度です。

  • スマートバスマット、マット

    取り外した裏向きのマット(左)とスマートバスマット本体(右)

マットの裏面には、本体(体重計部分)の上でずれないよう吸着テープが付いています。ここで特筆したいのは、洗濯してもテープの吸着力が落ちない点。国産のテープを使っており、程涛氏は「何回洗濯しても本当に吸着力が落ちない。上側のバスマットを交換するまで吸着力の寿命は持つ」と話していました。交換用マットも販売し、価格は3,980円。出荷は10月以降を予定しています。カラーはグレー、グリーン、ダークグレーの3色。

  • スマートバスマット

    実際に乗ってみると柔らかく、若干「もちっと」した感覚。体重計に乗っている気はせず、通常のバスマットとして違和感がありません。靴下越しでしか乗れませんでしたが、触ってみるとフェルト生地のような心地よい手触りです

  • マット

    マットをめくったようす。白い部分が吸着テープです

スマートバスマットは現在開発中の製品ですが、体重計部分の安全面をアップデートしています。底面の足は幅が広いアルミニウム合金製として、重心が低く、バスマットの端に乗ってもバランスを崩しにくい作りです。強化ガラスの天面には、ザラザラとしたウェーブ状の滑り止めを備え、マットをずれにくくしました(上記の日本製テープもアップデート要素です)。

安全性を強化した理由を、「通常の体重計に乗るときは意識して中央に立ちます。しかしお風呂上がりに乗るバスマットは、立つ位置を特に考えませんよね。どこに立っても転倒しにくいような工夫が必要でした」(程涛氏)と解説してくれました。

  • スマートバスマット裏側

    本体を裏返してみると、高さが低い足を四隅に配置。本体サイズは幅60×奥行39cmと広いですが、重心が低く安定しており、わざと端の方に乗ってみても、びくともしません

  • スマートバスマット表面

    強化ガラスの上には、ザラザラとしたウェーブ状の滑り止めが本体を横切るように施されています

毎日無意識に使える工夫が盛りだくさん

程涛氏が最も力を入れたのは、継続しやすく日常に溶け込ませるために、変なストレスがかからないようにすること。その工夫が製品のいたるところに散りばめられています。

まず、測定項目は体重のみ(身長入力でBMIも測定可能)というシンプルさ。健康管理を目的とした体重計や体組成計は、体重やBMIのほかに、体脂肪率・心拍数・筋肉量・骨量・体年齢・皮下脂肪率といったさまざまな項目を測定できるものを多く見かけます。

しかし、それらのデータを使いこなせず負担になり、結果的に測定をやめてしまうといった人たちが多くいるとのこと。そうしたユーザーに向けて、健康にとって一番重要なデータともいえる体重指標にしぼって、アプリで手軽にモニタリングできるようにしました。

もうひとつは体重を測っているのに体重を表示しないこと。体重の変化を気にして計測する人の多くは、自分の体重を知ることに心理的な負担を感じるそうです。そこで、あえて表示を省きました。無意識のうちに体重が測れ、乗るたびに数字を見て一喜一憂せず継続的に使っていくことを狙いとしています。

  • スマートバスマット

    継続しやすいデザインを追求した結果、体重表示を省いたつくりに

  • スマートバスマット裏側

    本体の背面部には電源ボタンとリセットボタン

  • スマートバスマット、充電ケーブル

    電源は内蔵の充電式バッテリー。家族3人が使用した場合、一度の充電で約半年間動作。充電は付属の充電ケーブルを使い、本体の天面部に直接挿し込みます

測定結果を知らせるのは“あえて週イチ”

スマートバスマットの専用アプリにも、ストレスを感じさせない工夫を盛り込みました。アプリは体重の測定結果を週に1回スマホへ通知するほか、急激な体重変化があった場合に通知を送り、アプリを開かずに日々の体重変化を知ることができます。なぜ測定のたびにではなく、週1回のみ通知するのか聞くと、これも心理的な負担を減らすためとのことです(通知の頻度は今後個人で設定できるようになる予定)。

急激な体重変化があったときの通知は、1週間以上のスケールでデータを分析して知らせるため、食前食後で体重が変わる場合や、夕食を食べなかった/食べすぎてしまったといった単発的な変化では通知が来ません。

  • スマートバスマットアプリ画面

    アプリ画面。上側には測定結果、下側には年・180日間・90日間・30日間・7日間ごとの体重変化を表したグラフ

  • スマートバスマットアプリ

    スマホに送られてくる通知の一例。通知の頻度は今後、アプリのアップデートで変更できるようになる予定です

アプリを開くと健康に役立つ知識をゲット

個人的に興味深かったのは、アプリ画面の測定データの下に「健康に役立つ知識」を表示すること。いくつか見たところ、「1kgの脂肪=7,200kcal」や「標準体重×1.0-1.2=タンパク質の1日当たりの摂取必要量」といったちょっとした時間で読めるものばかり。コンテンツは一般社団法人 日本肥満予防健康協会と共同で作成しています。

アプリを開かずに、通知で手軽に自分の体重変化を確認できるほか、アプリを開くと健康管理に役立ちそうな情報が自然に学べるのも魅力。その知識を見たくなり、自発的にアプリを開く回数が増える効果もありそうです。

  • スマートバスマットアプリ画面

    アプリ画面の中央に、健康管理に役立つ知識を表示します

スマートバスマットのアプリには、「ダイエットモード」「健康維持モード」「チャイルドモード」「プライベートモード」「リモートモード」などを用意。複数のモードを家族それぞれ切り替えて使うことで、目的別に家族一人ひとりの体重管理に応えます。

  • スマートバスマットアプリ画面

    チャイルドモードの場合、学校の健康診断でも使われているという肥満度を、BMIの代わりに表示。肥満度の計算には身長の入力が必要で、子どもの成長に合わせて定期的に測定して更新する必要があります

バスマットは入浴後に必ず乗る場所。スマートバスマットはそこに着目して健康管理につなげた製品です。加えて、体重表示をなくしたり、アプリの通知を週1回に設定したりするなど、体重管理のハードルを下げる工夫も多く盛り込んでいました。体重計や体組成計での健康管理が面倒になってやめてしまった人も、無理なく継続して使えるのではないでしょうか。