iOS 16では、ロック画面のデザイン性が大幅に向上しました。壁紙(背景画像)として使える写真を自由に選べることはもちろん、フィルタ処理を施したり、時刻の表示に使うフォントデザインを変更したりするなどのカスタマイズ機能も拡充されています。

現在時刻が人/動物の背後に回りこんだかのように見える表示効果も、iOS 16で導入された新機能のひとつです。「被写界深度エフェクト」と呼ばれるこの機能は、通常は写真に重ねて表示される現在時刻を被写体の下に潜り込んだかのように表示します。

被写界深度エフェクトが適用されると、被写体が前面に浮き出たような印象となり、ロック画面に立体感が生まれます。しかし、すべての写真で動作するわけではなく、一定の条件を備えた写真に限られます。

使用できる写真は、人か動物に限定されます。自然の景色や建築物、料理やぬいぐるみといった人・動物以外の被写体を対象にしようとしても、時刻はその上に重ねて表示されてしまいます。

被写界深度エフェクトが動作するかどうかは、写真を選択したあと画面右下にある「…」ボタンをタップし、「被写界深度エフェクト」チェックの有無で判定できます。写真シャッフル(自動的に壁紙写真を切り替える機能)を選択しているときなど、対象の写真が入れ替わる場合には「…」ボタンをタップしても被写界深度エフェクトの情報は現れません。

被写界深度エフェクトの対象となる写真であっても、被写体の位置/サイズによっては、現在時刻が被写体の下に潜り込む効果が動作しないことがあります。カスタマイズ画面で被写体の位置決めを慎重に行い、被写界深度エフェクトの効果を確認してから完了ボタンをタップしましょう。

  • 「被写界深度エフェクト」はあらゆる写真で動作するわけではありません