ローランドは、ドラマー向けサンプリング・パッド「SPD」シリーズの最上位モデルとなる「SPD-SX PRO」を発表した。2022年9月30日の発売を予定しており、市場想定価格は141,000円前後。

  • サンプリング・パッド「SPD」シリーズの最上位モデルとなる「SPD-SX PRO」

「SPD-SX PRO」はドラマー向けサンプリング・パッド「SPD」シリーズの最上位モデル。ミスを減らし安心して演奏できるよう、暗いステージでも各パッドを見分けられるマルチ・カラーのPAD LED、大型の液晶カラー・ディスプレイを搭載。9つのパッドのうち、ショルダー部分の3つはセッティングの角度に関わらず、より確実にトリガリングできるようにパッドのセンサー構造が改良され、高音質なオーディオ・サンプル再生も可能となり、演奏性の向上が図られている。4系統のTRIGGER IN端子を装備し、Y字ケーブルを使用することで、最大8つのトリガーまたはパッドの接続が可能。さらに、ハイハット・コントロール端子を使用すれば、ペダルの開閉に合わせてハイハット・サウンドを制御でき、簡易ドラム・セットとして利用することもできる。

サンプルオーディオは16bit/48kHzまで対応。44.1/48kHz(16/24/32bit)のWAV/AIFF、MP3(32~32kbps)ファイルのインポートも可能となっている(取り込んだサンプルは16bit/48kHzに自動変換される)。本体には32GBメモリーを搭載。1台で複数のステージでの演奏データを扱える。また、1,550種類以上のプリロード・サウンドと、43種類のプリロード・キットを内蔵。最大200までキットを保存できる。さらに、電子楽器を楽しむコンテンツを提供する「Roland Cloud」のサンプル・ライブラリーからもサウンドを追加可能となっている(有料)。

Mac/Windows対応の専用アプリ「SPD-SX PRO App」も用意。オーディオ・サンプルを取り込んだりキットの編集のほか、USBケーブルでパソコンと接続し、パソコン内のオーディオ・サンプルのインポート、タグ付けが行える。オーディオ・サンプルをドラッグ・アンド・ドロップしてキットを作成するだけでなく、キット・パラメーターのエディットもアプリ上で可能。また、同じUSB接続で、8chのオーディオとMIDIデータをパソコンに送信し、音楽制作ソフトを使ったレコーディングにも利用できる。

サイズはW360×D330.3×H92.9mmで、質量は3.0kg(ACアダプターを除く)。本体のほか、ACアダプターなどが付属する。