Jackery Japan(ジャクリ)は9月15日、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった「Jackery Solar Generator 1000 Pro」を発売しました。今年(2022年)5月より販売している「Jackery Solar Generator 2000 Pro」をひと回りコンパクトにした、ライトに使用できる商品となっています。価格は149,800円から。都内で、メディア向けに説明会が開催されました。

  • ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった「Jackery Solar Generator 1000 Pro」が登場。写真は、Jackery Japanマーケティング担当の平松孝太氏

Jackery Solar Generator 1000 Proとは?

Jackery Solar Generator 1000 Proは、定格容量1,002Whのリチウムイオン電池を用いたポータブル電源。ソーラー充電で最速1.8時間、AC充電でも約1.8時間で満充電できます。販売形態は、本体の「Jackeryポータブル電源1000 Pro」単体、ソーラーパネル「Jackery SolarSaga 200×4」とのセットモデル、新商品のソーラーパネル「Jackery SolarSaga 80×1枚」とのセットモデルで展開します。

製品価格

  • Jackeryポータブル電源1000 Pro+Jackery SolarSaga 200×4枚:505,800円
  • Jackeryポータブル電源1000 Pro+Jackery SolarSaga 80×1枚:178,600円
  • Jackeryポータブル電源1000 Pro単体モデル:149,800円
  • Jackeryポータブル電源1000 Pro。上部に折りたたみ式のハンドルを装備する。サイズは340(W)×262(D)×255(H)mm、重量は約11.5kg

インターフェースも、既発売のJackery Solar Generator 2000 Proに準じています。前面に配置された出力ポートは以下の通り。

  • AC出力×3:100V~50Hz/60Hz(1ポート最大10A/1,000W、3ポート合計1,000W(瞬間最大2,000W))
  • USB-A×2:Quick Charge 3.0、5~6V/3A、6~9V/2A、9~12V/1.5A、各ポート最大18W
  • USB-C×2:5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/5A、各ポート最大100W
  • シガーソケット:12V/10A

そして、背面に配置の入力ポートは以下の通り。

  • AC入力:100V~50Hz/60Hz、15A、最大1,500W
  • DC入力:11~17.5V/8A、電流制限8A 17.5~60V/11A、2ポート電流制限22A、合計800W
  • 背面の様子。AC入力、DC入力を備える。ACアダプターは本体に内蔵する

新商品のJackery SolarSaga 80は、既発売のJackery SolarSaga 200よりひと回り小さなソーラーパネル。折りたたむことはできません。最大出力80W、定格電圧22V、本体重量は5.1kgという仕様です。ユニークなことに、両面がソーラーパネルとして機能します。

  • Jackery SolarSaga 80(手前の商品)

  • ケース内側がレフ板のように光を反射する仕様。この照り返しも利用して、Jackery SolarSaga 80の両面でソーラー充電できる

Jackery Solar Generator 1000 Proは、Jackery SolarSaga 200を最大4枚、Jackery SolarSaga 80なら最大12枚ほど接続できる仕様です(別途アダプターなどが必要)。なお、Jackery SolarSaga 200とJackery SolarSaga 80の併用はできません。

Jackery Japanマーケティング担当の平松孝太氏によれば、9月上旬よりJackery Solar Generator 1000 Proの先行予約を開始したところ、好評につき初期ロット分はすでに完売。9月15日以降に購入した場合は、10月下旬より順次発送になるとのことでした。

  • Jackery Solar Generator 1000 Proは、発売日前に初期ロット分を完売したという

製品発表会では、さまざまな利用シーンに対応する使い勝手の良さがアピールされました。例えば、家の中で使った場合。電子レンジほどの大きさのため、テーブルの上に置いても場所を取りません。静音設計も嬉しいポイント。テレビなら13時間も使用できます。まさかの停電時にも普段通りの家電製品が使えるのは頼もしいですね。

  • コンパクト設計のため、家の中でも使用できる

もちろん、キャンプでも活躍するでしょう。大自然のなかで、IHコンロ、小型冷蔵庫、コーヒーメーカーなどが使えます。ちなみに、製品はEV車載用レベルのバッテリーマネジメントシステム(BMS)を搭載。耐衝撃性能により、悪路のオフロード走行時など激しい揺れのなかでも安全性が担保されています。

  • キャンプでも活躍

  • 車載冷蔵庫なら38時間も使用可能

最近は、防災目的でポータブル電源を購入する人も増えているそう。停電時には電気毛布を使用したり、スマホを充電したりしたいものです。ペット防災の観点では、たとえば魚を飼っている人なら、水槽にエアレーションをつなぐことで停電時も酸素の供給が継続できます。

  • ペット防災にも活躍するのは見逃せない

新商品のJackery Solar Generator 1000 Proは機動性の良さが特徴。利用時間の長さでは既発売のJackery Solar Generator 2000 Pro(容量2,160Wh、出力2,200W)には及びませんが、重量にして8kgも軽くなったメリットは大きいと感じました。

  • 発表会に登壇したアウトドア系インフルエンサーも「女性でも運びやすい」「これがあれば安心して連泊キャンプできる」と話していた